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冬キャンプでオイルヒーター使ったら最高だった。子連れにおすすめ

冬キャンプの暖房にオイルヒーターって使えるんでしょうか?

ネットで調べたところ、参考になる情報が無かったため自分でキャンプに持ち込んで試すことにしました。

その結果、締め切ったワンルームテント内で最低気温2度程度であれば十分すぎるほど暖まりましたし、かなり快適にキャンプできましたので記事にすることにしました。

 

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キャンプの条件

2022年10月29日から30日にかけて一泊二日のキャンプをしました。季節は秋ですが、山中湖(標高1000m程度)なので、冬並の気温です。

気象庁の過去の天気によれば、最高気温14.9度、最低気温2度でした。少し暖かめの冬といったところでしょうか。私が住んでいる千葉県ですと一番冷え込む2月以外はこんな感じです。

使用するテントはこちら。ColemanのタフワイドドームⅣ 300です。普通のワンルームテントで、ごく定番なモデルなのでキャンプ場でよく見かけると思います。

※写真は以前撮影したものです

 

暖房器具は、デロンギのオイルヒーターH770812EFSです。
定格1200Wですが、今回の電源サイトが10A(1000W)までしか使えないので「中」に設定して使用します。中だと700Wの消費電力です。

 

テント内部の床にはグランドシート、テントに加え、寝る場所にはアルミシート、厚さ10cmのウレタンマット等を敷いていますので、地面からおおむね遮熱出来ている状態です。

人の呼吸で二酸化炭素濃度が上昇しすぎないよう、上部のベンチレーションは少しだけ開け、下も少しだけ開けました。

室内にある他の熱源は、大人二人と3歳児一人です。

温度の計測にはCostomのCo2モニターCo-miniを使用しました。本来はCo2を測る機械ですが、温度計測機能もついていますし、家にある温度計で一番正確と思われたので使用しました。

外気温は測定が面倒だったので、気象庁の過去の天気データを使用しました。計測点は比較的近い場所だったので、それなりに正確と思われます。

 

室内の気温はどうだったか

オイルヒーターは温まるのに時間がかかるので、テント設営と同時にスイッチONしました。

テントを設営したのが15時頃で、外気温は14度です。17時頃には外気温が10度以下になりましたが、テント内は15度位でした。そこから翌朝8時頃まで何度か計測しましたが、一番低くて14.2度でした。

 

少し測定時間が違う場所がありますが、大体でまとめるとこのような感じ。

計測時 外気温 室内温度
18時 8.4度 15度
21時 5.7度 15度
翌0時 4.6度 計測なし
3時 2.8度 14.2度
5時 2.0度(最低気温) 計測なし
8時 7.6度 14.6度

 

計測は部屋入り口付近の床から30cm程度高い場所で行いました。また外はほぼ1日通して無風状態。

雑な記録ですが体感ではテント内の気温はずっと一定だったので、一晩通して15度前後だったのかなと思います。感覚としては、家で寝るときより暖かいくらいに感じて、非常に快適でした。

 

オイルヒーターで良かったところ

オイルヒーターは輻射熱で周囲を温めるため、温まり方が気持ち良いです。太陽のような暖かさで、すごく快適です。

化石燃料を燃やさないため、燃焼するときの匂いもなければ、風も起こさないのでホコリやハウスダストを巻き上げることもありません。無風なのに暖かいというのが気持ちいいんですよね。良いホテルに泊まった時のような感覚です。

出入りしたときに冷気ができるだけ入らないよう、入り口付近に設置していました。

 

子供がいても安心なのはいいですね。オイルヒーターは全面が熱くなるため危なそうに見えますが、数秒でやけどする程の温度にはならないため、他のストーブやファンヒーターなどの暖房器具に比べれば安全だと言えます。

ひとつの目安として3歳以上であれば、熱いものは熱いと理解し手を離すので問題ないかなと思います。うちの3歳児はよく触りますがすぐ手を離すので問題ありませんでした。ただし、まったくやけどの心配がない訳ではありませんので、1・2歳の場合は多少の注意が必要だと思います。

 

何も考えずつけっぱなしにできるメリットもあります。

石油やガスが熱源の場合、一酸化炭素中毒を防止するため警報器や適切な換気が必要となりますし、就寝時は切る方が多いと思いますが、オイルヒーターなら寝る時も付けっぱなしで問題ありません。

そのほかに、電気毛布やホットカーペットなら危険性は低いですが、こちらもつけっぱなしで寝るのはあまり良くありません。これらをつけたまま寝るのは最初は気持ち良いものの、人体の体温調節機能が効かなくなるため睡眠の質が低下し、途中で寝苦しくて起きる、起きた時に疲労感を感じる場合があるようです。

実際に私も経験したことがありますが、こたつで長時間寝てしまった時のような感じでしょうか。起きたときにだるかったり、体力を削られていたり、熱すぎて起きてしまったり、色々です。(床暖房の上で寝てしまうのをよくやります)

なので、他の暖房は就寝時には切るか、タイマーを使うか、外気温に合わせて出力を落とすといった対策が必要になります。私も冬キャンプにホットカーペットは導入したことがありますが、調整が難しく使わなくなりました。

寝るときに使えるというのは大きなメリットだと感じます。

 

オイルヒーターの最大のデメリットといえば、電気代が高いことです。何も考えずに自宅で使えば、オイルヒーターだけで月に1万円以上かかることもありえます。

私の家では、子どもが布団をかけずに寝てしまうため特に寒い時期だけ寝室で利用していますが、電気代を控えるために、出力を落として20時~翌朝4時頃までの8時間だけ使用しています。それでかかる電気代が月に3000円くらいでしょうか。

しかし!!電源サイトのキャンプであれば、自宅ではないのでフル出力で使いっぱなしでも問題ありません。キャンプ場オーナーさんごめんなさい。

 

オイルヒーターのデメリット

当たり前ですが、電源サイトでしか使えないのが最大のデメリットです。

消費電力が大きいのでポータブル電源では無理です。記事執筆時で15万円以上する1500whのポータブル電源でも、最大出力にしたら2時間も持ちません。

キャンプに限定しないオイルヒーターの一般的なデメリットと言えば、消費電力が高いことがまず挙げられますが、それについてはサイト代に含まれているので問題ありませんね。

 

重くて少し大きいのもデメリットと言えます。私はオートサイトしか選びませんし、一戸建てに住んでいるため、持ち運ぶ距離はごく少なくて済みます。このため私が使っているオイルヒーターは12kgですが重さはさほど気になりませんでした。

とはいえ、私が持っている商品は微妙に持ちにくい形状をしていたため、家の2階から1階に下ろす時はちょっと気を使いました。家から車が遠い、または車からサイトまで遠い、車の収納力が小さい、持ち運ぶ筋力が心配といったケースでは注意が必要と言えます。

 

化石燃料の暖房に比べ、温かくなるのが遅いというデメリットもありますが、これはサイト設営と同時に稼働させれば大抵はなんとかなると思います。設営してすぐに寝るといったシーンでは使い方が難しくなりそうです。

 

オイルヒーターで暖房能力は足りるのか?

デメリットの一つに、オイルヒーターは化石燃料を使う暖房器具に比べてパワーが低いという事があると思います。

暖房能力の比較は難しいため私も正確な内容を書ける自信がないので参考程度に留めてください。

 

まずオイルヒーターですが一般的な商品は定格の消費電力が1kw〜1.5kwくらいで、小型のものだと500〜1kwくらいです。

私が使用している商品は定格1.2kwですが、キャンプ場の電源サイトが何wまで使用可能かどうかを考慮する必要があります。

私が泊まったことのあるキャンプ場は1kwが多かったので、その時は出力を「中」にして700wに設定しました。(デロンギは3段階の出力設定が多いようです)

このように機器の最大能力まで使えない可能性があることには注意が必要です。

電気系の器具は立ち上がりや温め方に差は出るものの、締め切った環境下で使うのであれば暖房能力にさほど差は出ないと考えられるため、消費電力=暖房能力と考える事ができます。

 

その他の部屋全体を温める電気系の暖房器具ですと、セラミックファンヒーター、電気ストーブ等(ハロゲンヒーター・カーボンヒーター含む)があります。どれも投入熱量=暖房能力だとすれば、オイルヒーターともそれほど変わらないと認識しています。

 

化石燃料を使用するカセットガスストーブ、カセットガスファンヒーター、石油ストーブ、石油ファンヒーターなどは電気式に比べ、暖房能力が高いです。

キャンプに利用するような持ち運びタイプの機器で調べると、燃料がガス(カセットボンベ式)ですと1〜2kw、石油だと2.5kw前後なので、電気系の暖房器具やオイルヒーターが1kw程度だとすると能力に2〜2.5倍ほど差が出ます。

電源サイトの容量の関係で能力が制限される場合においては、さらに差が広がる可能性があります。例えば定格が700wに制限されるケースであれば、3.5倍の差になります。

 

こう考えると、化石燃料に比べ電気系の暖房器具は、断熱性能が低いキャンプにおいて少し心もとないように感じます。しかし、石油ストーブを最大能力で動かしっぱなしにすると相当な極寒環境でも無い限り、たいていは暖房が足りるものと私は考えています。

今回のキャンプでわかったことは、無風で平均気温5度程度(最低2度)でワンルームテント内の締め切った環境であれば、700wのオイルヒーターでも快適な温度まで十分に暖房可能、ということです。限られた環境であれば、オイルヒーターでも十分に暖房可能なようです。

 

これが平均気温0度程度だとか、床の断熱なし(直で地面)とか、室内容積の大きい大型テントやツールームテントとかでは結果は変わると考えられます。

外気温度や暖房範囲の他にも、使い方も影響するでしょう。締め切ったテント内であれば少なからず暖房できると思いますが、テントをオープンして使うケースや、食事の時に外に置いて暖房するようなケースでは電気系の暖房器具では心もとないと感じます。

 

オイルヒーターを買うかどうか

私は家にあったオイルヒーターを活用して快適な冬キャンプをしたい、という目的がまずありました。これが、キャンプで使うためだけにオイルヒーターを買うか?というとどうでしょうか。

 

冬にキャンプしたいが、石油ストーブは高いし燃料管理などの手間が嫌だなぁと思う私のような人には、電源サイトのあるキャンプ場だけ行くことにして、安い電気系の暖房器具を買うのはおすすめです。例えばセラミックファンヒーターかオイルヒーターで悩んだら、キャンプ以外でも使えるかどうか、サイズ・重さ・運搬が苦にならないかで選ぶといいかもしれません。

 

セラミックファンヒーター →2〜3kg程度で軽くて持ち運びやすい、新品で5000円程度からある。自宅の洗面所やトイレなどで活用しやすい。

オイルヒーター →5~10kg前後、重くてそこそこの大きさ。1000Wクラスは新品で10000円程度から。幼児のいる部屋や寝室等に活用しやすい。

 

オイルヒーターはシンプルな構造で壊れにくいうえ、廃棄が手間になるケースもあり中古でよく出回っているそうです。電気代が高く子供が小さい時しか使わないと考えたため、私はメルカリで中古の美品を4000円で買いました。(定価2万円程度の商品)

正直なところ、何十年前から機能はさほど変わってないような機械なので、中古に抵抗なければ中古でもいいと思います。

私は過去に実家で使っていてオイルヒーターの素晴らしさを知っていたので、家を出てからも子供が生まれたときに買いました。ただし電気代は恐ろしいので気をつけてください。無計画に使うと、電気代が2倍以上になります。

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