この記事では、ニトリのNクリックディープについて私が良いなと思った点、残念だと思った点について、また実際に使ってみて感じたことについて徹底的に解説します。
幼児のおもちゃ収納ってどうしたらいいか悩みますよね。
私の子どもは記事執筆時に3歳8か月になりますが、これまでおもちゃ収納家具を用意しないでいました。
なぜ悩んでいたかといえば、理想の条件が色々あって商品を見つけられなかったからです。
1.おもちゃはサイズが多種多様なので、様々なサイズに対応できると良い。
2.子供が使いやすい構造が良い。使いにくいと片づけしなくなる。
3.中身が見やすいほうが子供でも整理しやすいので望ましい。
4.おもちゃはカラフルなものが多いので、中身が見えないほうが望ましい。
5.おもちゃは増えやすいので収納力が高いと良い。
6.角が少なく安定感があり、安全性に配慮されたものが良い。
7.雑に使われるので安価なものとしたい。
8.子供が大きくなっても継続して使えると望ましい。
これを満たすのは無いように思えてきます。3と4は矛盾してますしね。
しかしできるだけ希望を叶えられるような収納はないか検討しました。
その結果にたどり着いたのがニトリのNクリックシリーズのディープ(以下、Nクリックディープ)という商品でした。
この記事では、なぜNクリックディープがおもちゃ収納に優れていると思ったのか、メリットデメリットを掘り下げていきたいと思います。
その前に・・・
ニトリには、通称カラーボックスと言われるような収納を大きく分類して2種類販売しています。
「Nカラボ」と「Nクリック」シリーズですが、この記事で紹介するのはNクリックです。
Nクリックの中でも、ただのNクリックと、Nクリックディープで2種類ありますが、この記事で紹介するのは「Nクリックディープ」になります。間違えやすいのでご注意ください。
簡単に比較すると以下のような感じです。Nクリックディープは奥行があるので「ディープ」という名前なんですね。
Nカラボ | Nクリック | Nクリックディープ | |
幅 | 約42㎝~ | 約42㎝~ | 約30㎝~ |
奥行 | 約30㎝ | 約30㎝ | 約40㎝ |
値段 | 1490円~ | 2990円~ | 2990円~ |
強度 | 低い | 高い | 高い |
1.様々なサイズに対応できる
ニトリの「Nカラボ」や「Nクリック」シリーズの良いところは、同じニトリで販売している「Nインボックス」というケースがほぼぴったりフィットすることです。
左:Nインボックス(グレー) 右:ソフトNインボックス(グレー)
収納と箱がセットになっている商品は問題ありませんが、ホームセンターで売っているカラーボックスなど箱のついていない収納は、おもちゃを入れるケースを何にするかということも考える必要があります。丁度よく入るサイズのものがあればいいですが、無いと探すのが大変です。
ニトリのNインボックスはハーフサイズなどサイズ展開が豊富なのもが嬉しいポイントです。
ボリュームのあるおもちゃを収納するには深さのあるケースが良いですが、細かいものを整理するには底が浅いケースが望ましいです。大きさを自由に選んで使えるというのはなかなか他の収納システムには無いメリットと言えます。
2.子供が使いやすい
別の商品になりますが、幼児が使いやすいという視点では、オープン型の収納は便利そうです。
引用:ハンブル クルー(Humble Crew) キッズ用おもちゃ収納ラック
このタイプの収納(オープン型の収納)は物の出し入れが容易であるため、小さな幼児が使いやすい・片づけがしやすい事が特徴です。しかし、箱を傾けているため収納力が少なくなりがちであり、また中に入れているものが目立つため、リビングに設置しようと思っていた私の用途には合いませんでした。
それに比べてNクリックディープにぴったりサイズのNインボックスを入れると中身が見えないため、使いやすい・片づけがしやすいというのはどうなのか最初は疑問な点もありました。
確かに1歳代くらいから使ってほしいのであれば、引き出しの開け閉めというアクションが無いほうが使いやすいのかもしれませんが、2歳代であれば別の場所の引き出しも使用していたので、あくまでうちの子どもを観察していた場合ですが、特段使用に問題はないようです。
普通のカラーボックスは奥行30cm前後ですがNクリックディープは奥行が40㎝弱あります。(奥行があるためディープという名前です)このため、収納に対してぴったりのケースを使っているとギリギリまで引き出してもケースが落ちません。
試してみると、33㎝程度は引き出せるようです。これは奥行のあるNクリックディープのメリットです。ケースのフィット感が低い、または奥行が少ない収納は、ケースを引き出すとすぐに落ちてしまう可能性があります。
うちの家庭では、ケースを半分程度引き出してそのままおもちゃを取り出して遊んでいるようなシーンをよく見ます。
また引き出しをひいてケースを収納から外し、床に置いて遊ぶといった使い方もしているのをよく見ます。こういった使い方では、遊ぶ場所にケースを移動できるため、片づけは容易になります。
ケースを収納から取り外して戻すのは、幼児にはできるのでしょうか。とりあえず、うちの3歳8か月の娘はできるようです。ただ、特に重い物が入っているケースはうまく戻せないことがあるようです。(上の写真のように、レゴデュプロをいっぱい入れたNインボックスレギュラーなど)
スライドレールがついている商品であれば、引き出しきってもストッパーがあるためケースが落ちないメリットがあります。ただし、レールが設置されるスペースを確保するため収納力が低かったり、レールの耐久性が低く子供が体重を乗せると容易に壊れる物もあったりするので、レールがついていれば良いとは必ずしも言えません。
Nクリックディープのメリットは、スライドレールが無くても安定した引き出しとして利用でき、子供でも使いやすい収納であるという点です。
とはいえ慣れていないと引き出しきってしまい、ケースを落としてしまうという事もあるので、子供が小さい頃は重い物を上に入れないように注意しましょう。うちの3歳8か月の娘は、最初何度かケースを落とすこともありましたが、すぐに落とさなくなりました。
3.見た目が良い
収納の中身が見えないほうが、すっきりした印象を与えます。おもちゃはカラフルなものが多いので、それが表から見えてしまうと雑然としたイメージを与えます。
適したサイズのNインボックスと組み合わせて使えば、取っ手や隙間から中身が少し見えるものの、おおむね見えません。
子ども部屋に置くのであればどちらでもいいと思いますが、リビングといった共用の部屋に置くのであれば中身が見えにくいほうが、すっきり見えて良いと思っています。
4.収納力が高い
この収納力というのはなかなか比較するのが難しいと思いますが、目的が類似した商品を比較してみます。
対象として、執筆時にAmazonの子ども用シェルフ カテゴリでベストセラーの、アイリスオーヤマ おもちゃ箱 トイハウスラックTK-THR-39(以下アイリスのラック)と、同じニトリのNカラボ3段をラインナップしてみました。
左がアイリスのラックで、右がNカラボ3段(横に2連結)です。
極力同じサイズになるように選んだ3点です。(小数点四捨五入)
A)アイリスのラック 幅86cm奥行35cm高さ80cm 容量241L
B)Nカラボ3段を横2連結 幅82cm奥行30㎝高さ88㎝ 容量216L
C)Nクリックディープ3段を横3連結 幅91cm奥行39cm高さ88㎝ 容量312L
容量は単純に外形から計算しただけですが、これだけでもNクリックディープの容量が大きい事がわかります。幅も高さも他の物より若干大きいというのはありますが、NカラボとNクリックディープを比較したとき、幅が10㎝弱大きいだけで容量が1.5倍近くも増えています。これは奥行があるため容量が大きくなりやすいのです。
正確に図るために、中に入れるケースの容量で計算します。
A)アイリスのラックはケースが付属しているので、そのケースで考えます。内寸は不明なので外寸で計算します。
ボックス大が幅41cm奥行31㎝高さ13㎝=容量16.5L
ボックス小が幅20㎝奥行31㎝高さ13㎝=容量8L
ボックス大が3個、小が6個ついていますから、16.5 x 3 + 8 x 6 = 97.5Lがボックスの容量の合計となります。
NカラボとNクリックディープは、Nインボックスのレギュラーをケースに使うと考えます。
Nインボックスレギュラーは幅39cm奥行27cm高さ24cm=容量25.2Lです。(アイリスのラックと同等の比較をするため外形で計算します)
レギュラーの代わりに高さ12㎝のハーフ2個でも同じ数値となります。
B)Nカラボ3段の横2連結ですと、Nインボックスレギュラーが6個入りますから、25.2 x 6 =151.2Lとなります。
C)Nクリックディープ3段を横3連結ですと、9個入りますから25.2 x 9 = 226.8Lです。
まとめると、以下となります。
A)アイリスのラック 幅86cm奥行35cm高さ80cm ケース容量合計97.5L
B)Nカラボ3段を横2連結 幅82cm奥行30㎝高さ88㎝ ケース容量合計151.2L
C)Nクリックディープ3段を横3連結 幅91cm奥行39cm高さ88㎝ ケース容量合計226.8L
AよりCのほうが2倍以上容量が大きく、BよりCのほうが1.5倍ほど容量が大きい計算となります。
A)アイリスのラックはケース上部が開放された空間であるため、ケースの容量より大きいおもちゃでも入ります。BとCは収納にケースがほぼぴったり(ケース上部に3㎝程度)収まるため、ケース容量より大きいおもちゃはまず入りません。
そういった数値に出ない部分での違いはありますが、おおむね幅と高さが似た寸法の商品でも、これだけ収納力に違いが出るようです。
A)アイリスのラックはケースが斜めになっていてデッドスペースがあるので収納力は低そうかな、と予想はしていましたが、数値にすると思っていた以上に変わるようです。
Nクリックディープは、奥行がありデッドスペースが少ないため類似商品と比較して収納量が高いと言えます。
5.安定性が高くて頑丈
突然ですが、建築には建物の細長さを表す数値として塔状比という用語があります。細長すぎる建物は地震に対して倒れやすく不安定なので、塔状比を計算して不安定でないかを確認します。
収納も同様で、細長いものは地震に対して不安定です。
子どもが使う収納の場合、地震に対して安全というより、子供が使っていて倒す心配が少ないという事のほうが大事だと思います。つまり、上に乗ったり、引っ張ったり、押したりしても倒れにくいという事です。壁に固定できれば本当は一番望ましいのですが、成長に合わせて移動する事がある子ども収納に対してはやりにくいケースが多いのではないでしょうか。
一般的なカラーボックスは奥行30㎝程度ですが、Nクリックディープは奥行40cmありますから、安定性は高くなります。アイリスのラックやそれに類似する商品も、収納が倒れないように足が手前に出るような作りになっているものも多いようですね。
また、重量もあります。前項で出てきた3つの収納ですが、重さを比較するとこの通りです。
A)アイリスのラック 幅86cm奥行35cm高さ80cm 重量約10kg(ケース含む)
B)Nカラボ3段を横2連結 幅82cm奥行30㎝高さ88㎝ 重量18kg(ケース含まず)
C)Nクリックディープ3段を横3連結 幅91cm奥行39cm高さ88㎝ 重量35kg(ケース含まず)
多少外形が違うものの、重量は大きく異なります。Nクリックディープは、重量も奥行もあるためもっとも安定感があり、子供が収納を倒してしまう危険性は少なくなります。
また、Nカラボに比べてNクリックディープが重いのは、使用される板材が厚く、頑丈なためです。
公式にも記載がありますが、Nカラボは棚板1枚の耐荷重が10㎏ですが、Nクリックディープは棚板1枚の耐荷重が20㎏です。単純に2倍強度が違うと考えてもよいかもしれません。
Nカラボでもそうそう簡単に壊れたりはしないと思いますが、子供は収納の上に乗るくらいはします。なんなら上に乗ってジャンプします。うちの娘(16㎏)はやりました。
うちではNクリックディープを2個連結して横にして使用していますが、天板には大人の私(70kgオーバー)が上に乗っても全くビクともしないので、強度は心配しなくてよさそうです。
6.レイアウトが自由、子供が大きくなっても使える
Nクリックディープの良いところのひとつは、縦でも横でも使える事です。普通のカラーボックスでも横に倒して使うことはできますが、Nクリックディープなら強度がありますから重いテレビを載せて使うといった使い方もできます。
子ども用の収納という観点から考えると、
・幼児期は手の届く範囲で使えるように横に倒して使用し、収納と遊び用のテーブルを兼ねて使う
・成長に合わせて縦で使用し、収納をメインにする
・成長に応じて机に合わせて使用したり、テレビボードにしたりといった使い方も可能
といったように、子供が大きくなっても使えるのは大きいメリットだと感じました。幼児用・子供用の収納といった商品は安価な反面、成長に応じて使いにくなる場合があります。
また、追加パーツ不要で連結できるような仕組みになっているのですが、これが便利。かなりしっかりくっつくので、連結した収納同士はまるでひとつの収納であるように扱えます。実はこれ、Nクリックディープの商品説明に詳しく書いてないんですよね。
下記の写真は一例ですが、比較的自由に連結することができます。詳しく知りたい方は、組立説明書を読みましょう。
オプションでNクリック用ジョイントパーツというものがあるのですが、これが無くても標準についているものだけで連結できるんです。しかも強固に。このジョイントパーツというのは、大型のNクリックディープ同士を連結させた場合に、さらに安定させるために使用するそうです。
↓Nクリック用ジョイントパーツ
また、縦でも横でも使えるというのは普通のカラーボックスも該当することなんですが、Nクリックディープの良いところは、棚板の中心に穴が開いているので、棚板の間に垂直に棚板が追加できるんです。言葉で説明しにくいので、画像を見てください。
赤点の場所に棚板を取り付けられる穴が開いています。これを利用すると、青い線の位置に棚板を追加できます。伝わるかな・・・?
収納を縦で使っているときは特に意味はないのですが、横に倒して使うときにこれが活躍します。これを使うことで、収納の内部を細かく分けられます。これを使ってテレビボードっぽくしているのが下の例です。
この棚板の穴が無い場合、縦にした場合は底の浅い収納に合わせて棚板を設定できるが、横にした場合は自由度が減ります。それが、穴のあることで収納を横にしても1枚なら中段の位置に棚板を追加できるようになっており、自由度が高くなっているんですね。これは感心してしまいました。
うちに置いている収納は、縦3段の収納を横にして重ねて連結し、上の収納には3枚棚板を追加しています。子供の成長に合わせて縦にしても同じ収納ケースが入るように組み換え可能です。
7.柔軟性が高い
縦でも横でも使えて柔軟なレイアウトが可能な点については上でも触れましたが、それ以外にも柔軟性が高いポイントは多くあります。
まず追加の棚板購入が容易なこと。公式に棚板が用意されているため、簡単に追加できます。おもちゃ収納として利用する場合、収納する物にもよりますが標準の棚板だけでは足りないことがあります。
例えばNクリックディープを標準の棚板だけで作り、そのスペースに入れるためのNインボックスを買うとレギュラーサイズになりますが、これは高さ24cm程度あるため細かいおもちゃを収納するには不向きです。
細かいおもちゃはNインボックスハーフ(高さ12㎝)に収納し、それなりにボリュームのあるものはNインボックスレギュラー(高さ24cm)に収納するといった分類をすると出し入れしやすい収納になります。そしてNインボックスハーフを効果的に使うには追加の棚板があったほうが便利です。
使いやすい収納の基本は、出し入れしやすく中身が見やすい物です。細かいおもちゃが多い子供には、底の浅いケースはおもちゃ箱に適しています。
左がNインボックスハーフ(高さ12㎝)で右がNインボックスレギュラー(高さ24㎝)
当たり前ですが収納にケースを入れるかどうかは自由です。
ケースに入れないほうが収納しやすいおもちゃや、本やバッグなどを入れる場合はケースを使わずに使うほうがいいでしょう。もっとも、ケースは余っても他で利用用途があるでしょうから、余計に買っておいてもおそらく無駄にはならないと思います。
最初に中に入れるケースを買っておいて、あとからケースを使うかどうか考えてもいいですし、最初は少しだけケースを用意しておいて、あとから必要に応じて買い足しても構いません。(買い足す場合、モデルチェンジで見た目が変わる恐れはありますが・・・)
・Nインボックスレギュラー(高さ24㎝)
・Nインボックスハーフ(高さ12㎝)
・ケース不使用(おもちゃをそのまま入れるスペースとして使うか、本棚として活用)
収納内部の構成を柔軟に選ぶことができるため、柔軟性が高い収納と言えます。
また、Nインボックス以外にもニトリで販売されている多くのケースはNクリックディープやNカラボに入るように設計されていますので、好みに合わせて組み合わせることができますね。下画像はその一例です。
8.棚の上部を遊び場にできる
今は娘が3歳ということで、収納+遊び用のテーブルを兼ねて使っていますが、これは便利だと思いました。
収納と遊ぶ場所がほぼイコールなので、いろいろな場所におもちゃが散らかりにくいように感じますし、遊んだ後に片づけるのが楽です。
9.組み立てが楽
どうしても欲しい収納がなかったらDIYで作ろうかなと思っていたくらいなので、私はあまり気にしないのですが、組み立てが楽なのは大きなメリットです。
ニトリが言うには普通のカラーボックスは15分かかるところをNクリックは5分で作れるそうですが、これは本当に5分で作れます。
作るのが1個なら5分でも15分でもさほど変わりませんが、これが3個も4個もとなると大きな違いとなります。
また、通販で買うような家具は接着剤とねじで組み立てるような物もありますが、そういった物は接着剤のつけ方がちゃんとできていないと強度が弱くなる物も多いんですよね。弱くなるだけならまだしも、作り方が悪いために使っているうちに壊れるとか。失敗したことのある人はわかると思います。
Nクリックディープの場合は差し込むだけで作れるので、そういった心配は不要ですね。
デメリット1.価格が高い
ここまでメリットを多数話してきましたが、いい事もあれば悪いことも当然あります。ここからは私が感じたデメリットについてお話します。
一番のデメリットは、価格が高い事です。
カラーボックスと同類と思うとすごく高く感じます。
例えばニトリのカラボ3段(幅40㎝奥行30㎝高さ88㎝)が1490円のところ、Nクリックディープ3段(幅30㎝奥行39㎝高さ88㎝)が4990円です。およそ3倍。
120㎝の幅に置こうと思ったら、カラボだと3つしか入らないので約4500円ですが、Nクリックディープだと幅が狭いため4個入るので約2万円です。
また、おもちゃ収納として比較するのでしたら、Amazonなどで箱もついて6000円程度の収納(幅86㎝奥行35㎝高さ80㎝)が売られているのに対し、同程度の大きさをNクリックディープとNインボックスで揃えると、合計21000円かかります。
(内訳)Nクリックディープ3段を3個(幅90㎝奥行39㎝高さ88㎝)約15000円 Nインボックスレギュラー9個 約6000円
加えて、Nインボックスレギュラーのうち5個をハーフにしたとすると、1個につき差額で1400円かかるので、追加で7000円かかりまして合計28000円※になります。少し収納の外形は違うものの、6000円と比べたら約4.5倍違いますね。
※内訳 Nクリックディープ3段を3個(幅90㎝奥行39㎝高さ88㎝)約15000円 Nインボックスレギュラー4個約2600円 Nインボックスハーフ10個5800円 Nクリックディープ用追加棚板5個4500円 計約28000円
ニトリなのに高い・・・!?となりますが、それなりにしっかりした物なのでやむを得ないと私は考えました。
デザインは好みによりますが、Nカラボとは化粧の仕上げが異なり、木目調がナチュラルに見えるような少し高級仕上げになっています。
収納力が高く、長く使用でき、頑丈で、色々な用途に使えることを考えれば悪くないとは思いますが、この価格差を考えると悩ましいところです。
デメリット2.角が怖い
子供向けのおもちゃ収納として売られている商品ではありませんので、普通の家具と同様に角が尖っています。子どもの遊び場のすぐそばに鋭利な角があると気になりますね。
私はコーナーガードを張ってみる事にしました。子供が1歳の時に使っていた安価なコーナーガードは、かじられたり取られたりしてすぐにダメになりましたが、これを機会にちょっと良いコーナーガードを買いました。それが超強力に接着できる3Mの両面テープ※がついたコーナーガードです。強力に接着できるが、剝がすときに跡は残らないそうです。本当かな?
※3Mのテープは良いものです
強力に接着されているおかげか、今のところ子供に取られる様子はありません。ただ剥がすときが来たらうまく剥がせるか少し心配ではあります。見た目や機能性はとてもいい感じ。
子供向けの商品ではないため仕方ありませんが、少し残念なポイントですね。
今回使ったコーナーガードはこういった商品です。
Amazon : LONGFITE コーナーガード シリコン製
デメリット3.穴が目立つ
Nクリックディープには連結用の穴が多く開いており、外からこれが丸見えで、多少目立ちます。
これを隠すためのシールが付属しているのですが、子供がその収納を使う場合、当然シールは剥がされます。穴は隠せないものと思ったほうが良さそうです。
穴が丸見えなのが若干違和感ありますね。横を別の収納で隠し、上には別に物を乗せるような場合は見えなくなりますので、問題ありません。
シールは子どもが大きくなってから張るしかなさそうです。
あとはこのシール、色が本体と微妙に違うためシール貼ってても目立つんですよね。何も知らない人が見たらわからないのかもしれませんが・・・貼っていても多少なりとも見えてしまうのは気になるところです。
デメリット4.Nインボックスとの相性
Nクリックディープは、同メーカーであるニトリから販売されているNインボックスと組み合わせて使うことを想定されて開発されていると思います。サイズがほぼぴったりですし、店頭でも組み合わせて展示されています。
しかし、あと2点もう少し頑張ってほしいところがあるんです。
まず1点目は、Nインボックスをそのまま使うと、箱の足のでっぱりが引っかかって、引き出しのようにスムーズに使えないという点。
四隅に足が出っ張っているのが見えるでしょうか。
ここが引き出しとして使ったときに、微妙に突っかかります。
裏面にフェルトシールを貼ると引き出しのように使えるようになるので、うちにあるNインボックスの裏にはすべてフェルトシールを貼りました。おかげで出し入れもスムーズですし、音も静かです。せっかくなので次項でやり方をご説明します。
とはいえ、これを張るのも手間ですし、このDIYに気づかないと若干使いにくい収納になってしまうんですよね。一度貼ってしまえば静かだし最高の使い勝手です。
やわらかい素材でできているソフトNインボックスは裏にでっぱりがないようなので、それなら問題なく使えそうです。普通のNインボックスを引き出しのように使うのであれば、フェルトシールは必須だと思います。
2点目は、NインボックスをNクリックディープに格納したときの収まりです。
微妙~~に収納からはみ出るんですよね。測ると8mm前後くらいでしょうか。
公式HPで内寸を見ると奥行37.8cm、Nインボックスの長辺が38.9cmとなっているので、計算上だと9mmくらい。およそ1㎝弱。
たぶん気にしない人はまったく気にならないんだと思うんですが、私は収納の引き出しがちょっと出っ張っていたら気になります。なのでこの1㎝弱のでっぱりが一番これを買うかどうかで悩んでいたポイントでした。我ながらどうでもいいところで悩むなあ。
実はこれも、DIYで修正できます。
正規の組み立て方法を無視して、裏面のパネルを外側から接着剤と細い釘でくっつけると、いい感じに奥行が広がり、1㎝弱出っ張るはずだったところが5mm引っ込みます。
フェルトシールを貼るのに比べて少し難易度は高いし組立時にしかできないDIYですが、やってみました。
こちらが通常の組み立て方法、ケースが1㎝弱でっぱる場合の全体像です。
こちらがDIYで修正し、ケースが収納より5㎜奥まった場合の全体像。
見た目は下のほうが良さそうです。
ニトリは最初からもう1㎝奥行を大きく作ってくれたらよかったのにと思いますが、仕方ありませんね。気にならない人は全然気にしなくていいと思います。私は細かいところが気になるタイプなのでやりました。
DIYで組み立てたほうが収納としての強度は上がった気がしますが、おそらく品質保証などは受けられなくなるので自己責任でお願いします。
Nインボックスを使いやすくするDIY方法
おまけに、Nインボックスにフェルトシールを貼って使いやすくする方法をお伝えします。
用意したのは以下のものです。
・ダイソーのフェルトシール(床キズ防止シール)7.0cm x 1.5cm 14個入り四角タイプ
・強力スポンジ両面テープ幅15mm長さ6.5m
・カッター
商品説明にはありませんが、フェルトシールは厚さ約4mmでスポンジ両面テープは厚さ約1mm弱です。両方とも2022年12月時点では店頭にありましたが、小さな店舗だと置いていない場所もありました。
スポンジテープが必要な理由は、フェルトシールの4㎜だけだと角のでっぱりよりフェルトシールが内側に入ってしまうためです。1㎜程度のスポンジテープがあると角のでっぱりよりフェルトシールが外側に来るので、フェルトシールが床や収納に接地できます。
ですから、フェルトシールが最初から5㎜以上あればスポンジテープは不要ですし、4㎜より少ないのであればスポンジテープの厚みがもう少し必要になります。
ちなみにフェルトシールは、ニトリ純正品にもクッションフェルト(21cm x 30cm 厚さ4mm)という物がありますので、そちらでも構いませんが、どちらにしても厚さが微妙に足りないようです。
それでは、Nインボックスをひっくり返して実際に貼っていきましょう。
まずスポンジ両面テープを適当に貼ります。
その上にフェルトシールを貼ります。長さがぴったりになるよう、端はフェルトシールをカットしたものを貼ります。これで完成!
フェルトシールを貼ったNインボックスは、引き出すときの音がとても静かですし、角のでっぱりで突っかかる心配もありません。床において引きずっても問題ありません。
私は別の収納に、このフェルトシールを貼ったNインボックスを利用していますが、しばらく(2年?)使っていても特に不具合などはありません。
慣れればNインボックス1個につき1分程度でDIYできますのでおすすめです。
終わりに
今回の記事では、Nクリックディープがおもちゃ収納として適しているかどうか、その価値についてメリット・デメリットを探っていきました。
結局のところ、一番大きいと思われるデメリットは値段で、メリットはその収納力と長いサイクルで使えるところだと思います。
あとは奥行のある収納が自分の家にマッチするかというのも当然重要な所です。
Nクリックディープはとても価値がある収納だと思いましたので今回記事にしてみました。
私にお金はまったく入りませんが、よろしければご検討ください。
コメント
はじめまして、こんにちは。
コメント失礼します。
こちらの記事、大変参考になりました。私も同じように棚を作ろうと思っています。ニトリで実物を確認しましたが、やはり引出しが少し出っ張ってしまうのが気になりました。背面の板を接着剤と釘で固定しようと思うのですが、DIYは初めてで道具が何もありません。接着剤と釘はどのようなものを使ったか教えていただけますでしょうか?またトンカチは100均のものでも大丈夫でしょうか?
ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いします。
返信遅れてすみません。
釘の実物を確認してからレスしようと思ってたらそのまま忘れてました。
接着剤は普通の木工用ボンドで、釘は以下のように細めのものを使用しました。
細目を使用した理由は、後ろのボードが本体より小さいため打てるスペースが少ないのと、こういう板の端っこを大きな釘で打つと、端が割れる恐れがあるためです。
太さ0.9mm 長さ19mm
https://www.yodobashi.com/product/100000001002301251/
留意事項があると思いますので説明します。
1.釘打ちを練習してみる
細いクギは曲がりやすいため、打つのにコツが必要です。
また、後ろのボードが本体より小さいため、後ろのボードを貫通させたあとに正確に本体に打ち込むのが若干コツが必要です。
このため、一度接着剤を付ける前に練習してみることをおすすめします。
失敗しても、本体の見えない場所が傷ついたり後ろのボードの穴が増えるだけなので、あまり気にしなくてもいいと思います。(背面を壁につけて使用する場合)
トンカチは100均の物でももちろん問題ありません。
後ろが釘を取れるタイプになっているものが望ましいですが、細いクギだとそれで取れない可能性もあるので、それとは別にペンチがあると望ましいです。
釘を完全に打ってしまうと取るのが大変なので、取りやすいように少しだけ頭を残して練習しましょう。
2.本番は接着剤をつけて行う
釘打ちがとくに問題なさそうであればクギは一度全部取ってしまい、本番です。
本体と後ろのボードが当たる部分に接着剤をつけてから張り合わせましょう。
この時に、本体が台形に歪んでいないことに注意してください。
また、接着剤は少し多めにつけて、はみ出た分をふき取りましょう。
釘打ちは仮止めとして4~6本ぐらい打ってもいいですし、一気に全部打ってもいいです。
私は後ろのボード1枚につき短辺に3か所、長辺に6か所ぐらい打ちました。
細いクギを打つ、許容範囲の狭い部分にクギを打つ、というのが初めてのDIYだと少し難しい恐れはありますが、接着剤をつけなければやり直しができるので問題ないと思います。