こんにちは、むいむいです。
乾太くんと言えば、最近とても話題で購入者の満足度も高いという人気のガス乾燥機です。
私も実際に乾太くんを3年以上愛用しています。
しかし、設置方法に悩む人も多いようで、私もその一人でした。
というのも、乾太くんを導入する場合、洗濯機の上部に専用台や棚を利用して設置することが一般的です。
この専用台や棚の高さ設定が難しいのです。
乾太くんが低ければ低いほど使いやすいが、設置できる洗濯機が限られる。
高いほど洗濯機は自由に選べるが、乾太くんに手が届かなくなる、というわけです。
加えて、乾太くんの種類によって使いやすい高さが変わるという悩ましい問題もあります。
デメリットの少ない乾太くんですが、その一つに「乾太くんに手が届かなくて困る」という話をよく聞きます。
例えば「衣類が縮む」といったデメリットであれば、根本的な解決が難しい課題ですが、「設置高さ」については事前に検討しておく事で失敗は少なくなります。
なので、これから乾太くんを導入されたいと思っている方には、できたら読んでほしいと思っています。
私はつい先日、洗濯機の容量が小さかったので買い替えることにしました。
購入したのは東芝の10kg縦型洗濯機、洗剤自動投入機能付きの物です。
この洗濯機を購入するにあたってはだいぶ悩みました。
うちには洗濯機置場の上に作り付けの棚と、乾太くん(デラックスタイプ)が置いてあるからです。
この棚及び乾太くんと干渉しないように洗濯機選びをしましたが、これが非常に難しい判断となりました。
この記事では、私が設置高さについて悩んだ理由や結果と、設置高さの注意点について紹介していきます。
この記事はこんな人におすすめです。
- 乾太くんを導入・設置予定
- 乾太くんを買う前に考えておく事を知りたい
- 乾太くんの設置高さについて知りたい
- 乾太くんと洗濯機の相性について知りたい
2023年3月追記
乾太くんデラックスタイプに新型が発表されました。2023年6月発売予定ですので、今デラックスタイプの購入を考えている方は少し待ったほうがいいかもしれません。まだ情報が少ないので細かいことはわかりませんが、8㎏タイプが出る、乾燥フィルターの仕様が変わるなど大幅変更のようです。
この記事で紹介している乾太くんデラックスタイプは従来から発売されているRDT-52SA(2019年発売)です。ご注意ください。
乾太くんの設置場所
乾太くんの設置場所は、大きく分けて二つの方法があります。
1. 洗濯機の上部に設置
2. それ以外の場所に設置
一般的には「1. 洗濯機の上部」に設置することが多いです。
首都圏近傍で一般的な30坪前後の家では、洗面所は1坪程度になることが多く、スペースが限られるためそれ以外の場所が選べないケースが多いと思います。
家の大きさにゆとりがあり、洗面所が1.5坪以上あるような場合は「2. それ以外の場所」も選べます。
それ以外の場所であれば洗濯機と干渉しませんが、スペースが必要なのでこちらを選べる人はあまり多くありません。
「2. それ以外の場所」の場合は、設置高さにそれほど悩むことはないと思いますが、「1. 洗濯機の上部」の場合は冒頭で述べたように乾太くんの設置高さが難しくなります。
この記事では、洗濯機の上部に乾太くんを設置する場合についてお話しします。
乾太くんの設置方法
洗濯機の上に置く場合、専用台を使う方法と、作りつけの棚(造作棚)を設ける場合の二通りがあります。
1. 専用台で設置
専用台は低・中・高の3種類があり、高は奥行きがあるタイプと(DS-80HSF)、奥行きがないタイプ(DS-54HSF)があります。
乾太くんを洗濯機の上部に設置する場合は、専用台(高)を選ぶことになります。
専用台の奥行きについては、乾太くんの機種に合っていればどちらでも構いません。
専用台(高)は、購入してから高さを5種類から選んで設置できます。幅も調整可能です。
調整できる範囲は、棚の上端が1150,1210,1270,1330,1380mmで、棚の下端はそれらより各-34mmの1116,1176,1236,1296,1346mmとなります。
どちらかといえば、こちらの専用台で設置することが一般的です。
2. 作りつけの棚(造作棚)
作りつけの棚であれば高さは自由に決められます。
注文住宅であれば建築時に設置できますが、後から高さを変更することはほぼできません。(リフォームを伴います)
新築でなくとも棚を作ることはできますが、60kgの耐荷重が求められる上、機器が振動するためDIYはあまりおすすめできません。
プロに頼むとそれなりのお金がかかるので、後付けの場合は専用台が用いられることが多いと思います。
むいむい家は半注文住宅なので、作りつけの棚を選択しました。
この記事では作りつけの棚について取り上げますが、専用台による設置の方が一般的だと思いますので、そちらについても紹介します。
むいむい家の設置高さは1250mmにして少し後悔?
むいむい家は2019年に家を建てましたが、この時に作りつけの棚を床から1250mmのところに設置しました。棚の厚みは30mmなので下端は1220mmです。
棚の上には乾太くんのデラックスタイプ(5kg)を乗せています。
3年前に棚の高さの決めるため以下のような簡単な検討を行いました。
まず、乾太くんのレビューで「高い場所に設置したが使いにくかった」という意見が見られた事や、私の実家にある乾太くんも実際高い場所に設置されていて使いにくかった事から、できるだけ低い位置に設置しようと考えました。
また大きな洗濯機が入っても問題ないように、洗濯機の買い替えも考慮して高さを検討しました。当時使用していた洗濯機は4.5kgでしたので、小さい洗濯機です。
小さいので、こんな感じにスッキリ収まっていました。
乾太くんデラックスタイプが5kgまでしか衣類が入らないため、洗濯機をあまり大きくしても仕方ないし、ということは洗濯機を買い換えても7kgか8kg位だろう、と考えました。(注:乾太くんスタンダードは8kgの設定がありますが、デラックスは5kgまでしか設定がありません)
一番人気の縦型洗濯機は日立のビートウォッシュで、8kg以上の洗濯機は入らないが7kgなら1250mm(下端1220mm)あればギリギリ入る事がわかりました。他のメーカーだと、もう少し容量が大きくても入る物もあったので、1250mmとすれば問題なさそう、と結論づけました。
それから3年が経過して2022年。当時生まれていなかった子供が3歳になりました。
3人家族だと洗濯機4.5kgはやはり小さいなと感じ、買い替えを決意。
洗濯機を選ぶにあたってメーカーに特にこだわりはなく、容量が少し大きくなればいいかなー程度に考えました。まず検討したのは7~8kgです。
ただ、ひとつだけ欲しい機能として候補にあったのが、洗剤の自動投入機能です。
洗濯物を入れる→洗剤を入れる→スイッチを押す→終わるのを待って取り出して乾燥機にかける→終わるのを待ってたたむ→しまう・・・
複雑な洗濯の工程を、ひとつだけでもスキップできるならあったほうが嬉しいと感じました。
しかしここで3年前に想定していない事が発覚。
洗剤の自動投入機能を搭載している機種は少し大きめの容量のものが多く、最低でも8kgからであることがわかりました。
8kgより大きなサイズを入れるのは厳しいのに、8kgからしか自動投入機能がないのでは、ほとんど選択肢はありません。
時間をかけて熟考し、家電量販店で実物を見た結果、東芝のZABOON AW-10DP1という機種であれば洗剤自動投入機能付きで、棚の下にも入りそうでした。
これは幸いにも10kgで洗剤自動投入機能がありながらも高さが低い唯一の機種でした。
棚の下端が1220mmですが、洗濯機の寸法を見るとフタの折れる部分で1208mm。1220-1208=12mm、たった12mmの空きしかありません。
フタが完全に折れた状態であれば寸法どおり1208mmなんでしょうが、折れる前はすこし上に膨らむため、棚と干渉する可能性があります。
もし、重い乾太くんを乗せた棚が少しでも傾けば、フタと干渉してしまうかもしれない。
まぁ、でもなんとかなるかーと思い購入。
そうしたらこんなギリギリなことある!?って笑ってしまうぐらいの収まりでした。
設置した所はこんな感じです。洗濯機を少し手前に出して、使いやすくしています。
フタを開けきった状態はこんな感じでギリギリです。とはいえ、寸法通り12mm程度は余裕があります。(棚の下端1220mm – 折れたフタの高さ1208mm = 12mm)
フタが折れる直前は、少し上に膨らむため更に高さが増えます。このため、隙間はさらにギリギリ(2~3mm程度)に・・・
あともう少し計算が違ったら干渉した可能性があります。
結果的に欲しかった洗濯機を導入できましたが、ギリギリで設置してみるまでフタが干渉しないかどうかわからなかったため、結構悩みましたし、焦りました。
少し長くなりましたが、私の経験から学べることは以下の3つです。
- 乾太くんの設置高さは低くしすぎないほうがよい。洗濯機の選択肢が狭まる事もある。
- 当初想定していた洗濯機より、大きな洗濯機が欲しくなることもある。
- 専用台(高)を1270mmの高さとした場合、下端が1236mmなので東芝のAW-10DP1は設置可能。(洗濯機の下に何もない場合)
私が買ったのは東芝ですが、日立はギリギリ無理、パナは全然無理、シャープは自動投入が無いという状況でしたので、実質これしか選択肢はありませんでした。
むいむい家は乾太くんの設置低さを低めにしたので、使い勝手にはまったく問題がありませんでした。しかし、低いと洗濯機の買い替えが複雑になるため、低ければ良いという物でもありません。
適切な高さが必要になりますが、使う人の身長・乾太くんの機種・洗濯機の設置状態により異なるので一概にコレが良い!とは言えません。
次項では、乾太くんの使いやすい高さについて検討していきます。
乾太くんの使いやすい高さとは?
乾太くんの使いやすい高さは、使う人の身長で変わります。
夫婦であれば身長の低い方に合わせて、そこを基準に考えると良いと思います。
乾太くんの機種も非常に重要な要素です。機種はデラックスとスタンダードがありますが、これは次項で話します。
できるだけ低く設置したむいむい家の乾太くんデラックス版ですが、設置した使い勝手はどうでしょうか。洗濯機の設置スペースを少し犠牲にしただけあり、これはもう全く文句の付け所もないぐらい使いやすいと言えます。
乾太くんは、投入口下端の高さを意識する必要があります。洗濯物を入れるときは適当に投げ入れることもできますが、洗濯物を取り出すときに手が投入口の下端と干渉するためです。
フィルターのメンテナンスは機種によりますので次項で触れます。
むいむい家のケースですと、デラックスの投入口の下端が機械下端から128mm、棚の高さが1250mmですから128+1250=1378となり、投入口下端は床から1378mmとなります。およそ138cm。
妻の身長が161cmなので、161-138cmで、身長-投入口下端=23cmになります。
投入口下端の高さが身長マイナス20cm程度であれば、それなりに使いやすいレベルだと思います。
乾太くんから洗濯物を取り出すときの、使いやすさの大まかな目安は以下のような感じでしょうか。
簡単にシミュレーションをしたイメージによるものなので、参考までに留めてください。
身長-投入口下端=20cm 使いやすい、手前から奥まで手が届く、庫内はおおむね見える
身長-投入口下端=10cm 何とか使える、手は届くが若干手探りになる、庫内はそれなりに見えるが手前が見にくい
身長-投入口下端=±0cm 使いにくいが不可能ではない、手は届くかどうかギリギリ、庫内は見えない
身長-投入口下端=10cm 踏み台があったほうが良さそう
洗濯機上部に乾太くんを設置する場合、高い位置となるため庫内をしっかり見通すのは難しいケースが多いと思います。
庫内より投入口のほうが小さいため手前に死角となる部分ができやすく、庫内が多少は見える程度だと、結局は手探りで衣類を取り込むことになります。でもそれで事足りるのであれば妥協しても良いかもしれません。
あとはどの程度見えるか、どの程度の手探りになるか・・・という問題になりますが、これは実際に設置されているショールーム等を見ながら体験するのが一番よいかと思います。
しかし、ショールームは低い位置に設置されており、あまり参考にならない事も多いと思います。あまり高い位置に乾太くんがあったら、「こんなの使えない!」となってしまいますしね。笑
そんな時は、家にある棚やたんす等を使って、投入口下端がどの程度であれば使えるんだろうか?とイメージしてみると良いと思います。
私もよくやりますが、悩んだときは設置するケースに近い環境を作ってみてシミュレーションしてみるのが一番いいと思います。
なお、むいむい家のように洗濯機を少し手前に出して設置している場合、乾太くんに手を伸ばしたときに洗濯機が邪魔になるため、単純に高さだけの問題だけではなくなるので注意が必要です。
乾太くんのデラックスとスタンダードはどちらを選ぶ?
乾太くんの種類は大まかに分けて2種類あり、スタンダードは容量が3種類あります。
デラックス版(RDTー52SA) 乾燥容量5kg
スタンダード版(RDTー80、他) 乾燥容量3kg、5kg、8kg
主な売れ筋は5kgのデラックスと8kgのスタンダードと言われていますので、ここではその2種類に絞って話をします。
この2機種について、価格・細かい機能・寸法などの細かい違いはあるのですが、私が考える機能面で重要な違いは3つです。
デラックス(RDT-52SA) | スタンダード(RDT-80) | |
最大乾燥容量 | 5kg | 8kg |
機械下端~投入口下端の寸法 | 128mm | 237mm |
乾燥フィルターの位置 | 手前のドア | 庫内奥 |
問題なのは投入口の位置で、デラックスよりスタンダードの方が109mmも高いのでそのぶん乾太くんから洗濯物が取り出しにくくなります。
空気の流入口がデラックスは機械背面にあるのですが、スタンダードは機械底面にあるため、下部の寸法が異なるものと思われます。
例えば1330mmの専用台とした場合、デラックスであれば1330mm+128mmで1458mm、およそ146cmとなるので、一般的な女性の身長が160cmとすると、身長-投入口下端=14cmとなるため、使用にはさほど問題がありません。
ただし、スタンダードの場合は1330mm+237mmで1567mm、およそ157cmとなり、女性の平均身長とほぼ同一になり、踏み台を使わずに使えるかどうかギリギリの高さになります。
加えて乾燥フィルター(糸くずフィルター)の位置です。
デラックスは扉にフィルターがついており、扉の中央に手が届けばよいためほとんどの場合は問題になりません。
スタンダードは庫内の奥にあるため、庫内に手を伸ばして取り出す必要があります。
これが結構難しくて、投入口の下端と身長がほぼ同じ場合、乾燥フィルターの位置まで手が届くか届かないかといったレベルになってしまいます。
投入口と乾燥フィルターの問題があるため、洗濯機上部に設置する場合において、日常的な使いやすさはデラックスの方が間違いなく上だと思います。
しかし、乾燥容量が大きいほうが大事なのでスタンダードにしたい!という場合は更に検討が必要です。
前述したように、例えば1330mmの専用台にスタンダード8kgを設置する場合、投入口の下端が157cm程度になります。
身長160cmの人が使用する場合、洗濯物の回収は手探りで可能ですが、乾燥フィルターまでは手が届かない場合があります。
洗濯物の回収が手探りになるのは、ある程度は仕方ありません。たとえデラックスだとしても、多くのケースで庫内手前は死角となるため手探りで探す場所が発生します。
しかし、乾燥フィルターまで手が届かないのは困りますから、この場合は踏み台などを必要になります。踏み台を使うのにまったく抵抗がないのであれば全然問題ありません。
乾太くんのフィルター掃除の頻度は?
ところで、フィルターの掃除は毎回必要なのでしょうか?
使うたびに踏み台に乗ってからフィルターを取り外し、降りてからフィルター掃除し、また踏み台にのってフィルターを取り付けするのと、週に一度程度しかこの作業をしないのでは、労力がだいぶ違います。
フィルターには2種類ありますが、室内の空気を庫内に取り込む「吸気フィルター」は、一ヶ月に一回の手入れ程度で良いとされています。もう一つの「糸くずフィルター」は、庫内の衣類から排出されたホコリなどを外に排出する前に通過するフィルターで、これは「ご使用後、毎回お手入れして下さい」という記載が取説にあります。
吸気フィルターは頻度が少ないからあまり問題になりませんが、糸くずフィルターが問題ですね。この記事でフィルターといったら、この糸くずフィルターの事だと思って下さい。
この糸くずフィルターですが、乾太くんユーザーの話を聞いていると、2~4回で掃除される方も結構いるそうです。そのためか、東京ガスの乾太くんのページでは「使用後毎回お掃除することをおすすめします」といった少し柔らかな表現になっています。
これは私の考えなのでまったく責任は持てませんが、フィルター掃除は2~4回に1度で十分だと考えています。
まず、回数を重ねるほどフィルター掃除が楽になります。
1回しか運転していない場合、糸くずが少ないのでフィルターから剥がすのが難しく、掃除機やブラシ、ティッシュ等が必要です。
それに比べ、2・3回以上運転させた場合は糸くずがフェルト状になるため手でも簡単に剥がせるようになります。※衣類の種類や量にもよります
次に、乾太くんのフィルター掃除をする理由は、庫内やダクト(排湿筒)内にホコリがたまらないようにするためです。
ネットで乾太くんのホコリ詰まりについて調べると、経年使用で庫内やダクトにホコリが詰まって故障したという話はまったく見られません。
排湿筒末端のフードを何年も放置していたらホコリが溜まってしまったとか、純正品でないパーツを使用して詰まったとか、そういった話は見られますが、庫内や排湿筒が詰まったという話は見たことがないので、あまり発生しないものと考えられます。
電気のドラム式洗濯乾燥機は、乾太くんに比べて運転時間が長い事に加え、庫内を排気が循環するため、庫内やヒートポンプにホコリが溜まりやすく、フィルター掃除はとても大事で毎回やるべきと言われています。それに比べ、ガス乾燥機は外に排気するだけなので、ホコリ詰まりしにくい構造と考えられます。
よって、糸くずフィルターの掃除は2~4回の運転に1度程度でも良いと私は考えていますが、あくまで自己責任となります。取説では毎回掃除が必要と記載があります。
乾太くんの設置高さと洗濯機選び
ここまで乾太くんの設置高さについて話をしてきましたが、低ければ低いほど使いやすいという事には変わりません。
では、どこまで低くしても良いのでしょうか。これは洗濯機の大きさと関係します。今後の買い替えも視野に入れながら検討する必要があります。
まず、洗濯機をドラム式にするか、縦型にするかですが、これは縦型洗濯機を選ぶ人が多いようです。
理由として、ドラム式洗濯機は十分に実用的な乾燥機能がついている事が多く、乾太くんと機能がかぶるからです。またドラム式洗濯機は比較的高価なので、あえて選ぶ理由はそれほどありません。
しいてあげるなら、見た目が好きとか、ヒートポンプを利用した温水洗浄機能等があります。
ドラム式洗濯機は横から取り出すため本体の高さが低く、乾太くんと相性が良さそうに見えますが、洗剤自動投入口などが上部にあるため実際はあまり縦型と変わらないケースが多いと思います。
では、縦型洗濯機でどの程度のサイズで考えたら良いのでしょうか。
これは前述したように私も想定のサイズを間違えてしまったので、あまり人にお伝えできるほどの知識はありません。しかし、私が検討していて気づいたことはお伝えできるので、触れてみたいと思います。
まず洗濯機の容量はある程度大きく見積もって置いたほうが良いと思います。
乾太くんの容量があるため私は7~8kgあれば十分と考えていましたが、結局買ったのは10kgでした。洗濯機の容量が大きくなれば、洗った洗濯物を乾太くんと天日干し(または部屋干しや浴乾干し)で分ける事ができます。私の最初の検討ではこの視点が抜けていました。また、乾太くんも今後もっと大きなものが発売され、それに買い替えすることも考えられます。それに伴い洗濯機が大きくなる可能性もあります。
あとは高さに関係がありそうなのは、洗剤の自動投入機能や温水洗浄機能です。
洗剤の自動投入機能は、記事執筆時点の主要メーカーは8kgを超える大きな洗濯機にしか導入していません。これは、メーカーとして売りにしているポイントなので上位機種にしか導入していないと考えられます。機械が複雑化し高額になるため、下位機種に実装できないという理由もあるかと思います。
温水洗浄機能は乾太くんと相性がよくありません。私も欲しいと考えていましたが、諦めました。
縦型洗濯機の乾燥機能は大きく分けると、簡易乾燥機能付きと乾燥機能付きに分かれます。
簡易乾燥機能は温風を使わずに風だけでちょっと乾かすといった感じで、完全に乾かすことはできません。乾燥機能付きは、温風を利用して完全に乾燥させることも可能です。
温水洗浄機能は、乾燥機能付きの洗濯機にしかついていません。乾燥させるために温風を出すヒーターやヒートポンプが、温水洗浄に利用されているからと思われます。
しかし、乾燥機能付きの洗濯機はサイズが大きくなりがちです。機能が増えるぶん大きくなるんでしょうね。詳しい理由はわかりませんが、しかもフタはなぜか一枚板になり、折れるタイプでは無くなります。
フタが折れるタイプに比べ、一枚板タイプは高さがとても出やすいので、その時点で乾太くんの下に置くのはほぼ無理です。
洗濯機の上に乾太くんを置きたいが、どうしても温水洗浄したい場合は、洗濯機の機能としての温水洗浄機能は諦めて、洗濯機の給水口を混合水栓にしたほうが良さそうです。(工事が必要です)
高さとは関係ありませんが、操作パネルの位置にも注意が必要です。
洗濯機の上に乾太くんを置く場合、洗濯機の操作パネルが奥にあるタイプは使いにくくなる事が多いと思われます。よって、パナソニックの一部機種など操作パネルが奥にあるタイプは選択肢から除外される事を考慮しておく必要があります。
まとめると、以下の通り。
- 洗剤の自動投入機能は上位機種のみ(8kg~が目安)
- 温水洗浄機能付きはフタが1枚板なので厳しい
- 操作パネルが奥のタイプは選びにくい
- 今想定しているより、将来もっと大きな洗濯機が必要になることもある
こう考えると、棚をできるだけ低くしたいのに洗濯機の事も考えると棚はある程度高くしておいたほうが良さそうで、矛盾していて難しい問題ですよね。
洗濯機を買い換えるころ、7~10年後には洗濯機にもっと機能が増えて、大型化することも考えられますし・・・
乾太くんの専用台を使う場合は、高さをあとから変更することもできますのでそこまで真剣に考える必要はないかもしれません。(ただし、乾太くん(40kg前後)を台から降ろしたり乗せたりといった作業が必要)
とはいえ、次項でお話する洗濯パンといった問題にも絡むので、ある程度は想定しておいたほうが間違いありません。
慎重に考える必要があるのは、むいむい家のように作りつけの棚を計画している場合です。
その場合は少し高めに考えておいても間違いはないかもしれません。
洗濯機だけでなく、洗濯パン等に注意!
高さの検討で忘れてはならないのは、洗濯機の下にあるモノです。
洗濯機の下には、洗濯機パンがあったり、洗濯機置き台を自分で設置する場合もあります。
洗濯機パンは防水パンと呼ぶ事もあります。これは、洗濯機から水漏れした場合に水浸しにならないように排水する効果があります。高さは5~10cm程度です。
↓こんな形状のものです。
洗濯機が壊れており水漏れ・・・というのはあまり多くないかもしれませんが、洗濯機と排水口を結ぶホースのトラブルや、接続不良により水漏れしてしまうケースが多いようです。
多くの賃貸や集合住宅には設置されていますが、戸建ては設置しないケースも増えています。
掃除が面倒になるといったデメリットもありますが、防水できるメリットもありますのでどちらが良いとは言い切れません。ただ、私は不要だと感じたので設置していません。
また、洗濯機パンが設置されていないが排水口と洗濯機が干渉する場合は、専用の継手を使うか、場合によっては洗濯機置き台・底上げ台などで底上げする必要があります。この場合も3cm~10cm程度高さが増えます。
洗濯機置き台というのは、高さ10cm程度の台車のようなもので、下にキャスターがついており洗濯機を移動しやすくできるものです。
家の建材ではなく、居住者が買って設置する商品です。
洗濯機を移動できるようにすることで、洗濯機周辺の掃除が簡単にできるようになります。
掃除以外にも、前述のように排水口との干渉を防ぐため使うこともあります。
これから家を建てる場合で、洗濯機置き台も洗濯機パンも使用しなければ、乾太くんの棚の高さは、洗濯機の高さだけ考慮すればすみます。
ただし、洗濯機パンが既に設置されている家、または洗濯機パンや洗濯機置き台を設置予定であれば、その高さも加えた検討が必要です。
たかが10cmですが、その10cmの高さで乾太くんの使い勝手が変わる場合もあるので無視できません。
なお、洗濯機パンは乾太くん専用台と干渉することもあるので注意が必要です。
これから建築する場合の排水口の位置ですが、私は洗濯機の奥側にしてもらいました。
洗濯機の真上に乾太くんがあると洗濯機から洗濯物を取り出すときに少しやりにくいので、少し洗濯機を手前に出していたほうが洗濯機から衣類が取り出しやすくなります。
洗濯機を手前に出すことで奥にスペースが生まれるので、そこに排水口を設けました。
ただし、洗濯機を前に出しすぎると、乾太くんの奥に手が届きにくくなるので注意が必要です。
専用台の高さは後から変更可能か?
専用台は5段階で高さを変更可能ですが、後から洗濯機を買い換えたときに、それに応じて専用台の高さを変更することは可能でしょうか?後から変更可能であれば、少し気が楽になります。
これはケースにより可能ですが、あまりおすすめはできません。
少し難しい話になりますが、排湿筒が露出されたジャバラ管で高さ変更に追従できるような余地があれば可能です。KPパイプやカバーを使っている場合は工夫が必要で、乾太くんから排湿筒が出てすぐ壁に曲がっている場合は最悪高さ変更できません。
下の画像はむいむい家の排湿筒ですが、このようなタイプなら高さが多少変わっても問題ありません。
以下のようなすっきりとした収まりの場合は、難しいと思われます。
また、乾太くんの位置を下げる場合は、排湿筒が先上がり(排湿筒の先が上になるような勾配)にならないように注意する必要があります。先上がりだと外からの雨風が庫内に入る恐れがあるためよくありません。乾太くんの位置を上げる場合は問題ありません。
あとは、上に乗っている乾太くんを降ろしてから高さ変更し、再度乗せることが出来れば良いはずです。
デラックスで41kg、スタンダード(8キロ)で33kgありますので結構大変です。
実際に変更された方の話を聞くと、排湿筒の問題がなければ高さ変更可能だが、乾太くんの上げ下げが大変なのでやらなくて済むならそのほうがよい。とおっしゃっていました。
終わりに
乾太くんは非常に便利なものですが、設置に関して課題が多いと感じています。
置くだけでよい家電と比べ、ガス栓や排湿筒が必要なのも複雑さを増す一因となっています。
既に建っている家に乾太くんを設置されるのでしたら、現在の条件を整理すれば答えは見えてきますが、これから家を建てる場合は選択肢が多いので悩むことは多いと思います。
建築会社側からすると乾太くんのような後付け設備は軽視されやすいので注意が必要です。
建築と同時に乾太くんを設置するのであれば、ガス栓をつける、排湿筒の施工方法を確認する、施主に造作棚の設置有無を確認する、この程度は建築会社は考えてくれるかと思います。
しかし、どんな洗濯機が設置可能で、どんな種類の乾太くんがついて、その時の使い勝手がどうか?といったところまでは手が回らない可能性がありますので、施主側がある程度考えておいたほうが間違いありません。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
もしよろしければ、乾燥機、乾太くん、ガスに関係のある記事もお読みください。
コメント
1ドラム式(Panasonicか東芝)
シワを気にしない衣類(下着・肌着・タオルなど)乾燥まで
2浴室乾燥機(ガス式)
シワが気になる、オシャレ着は浴室で
これがわたしの結論です
室内干しスペース要りません
ランドリー室に作業カウンター600もあればアイロン、入浴の一時置きなど
充分いけます