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キッチン奥の余ったスペースを活用し、調理家電を増やす方法

こんにちは、むいむいです。

今回は築2年の注文住宅に住んでいる私が、キッチン家電を増やすために色々検討し、最終的にキッチンラックをDIYした話です。

ラックをDIYする人は少ないと思いますが、キッチン家電の置くスペースやカップボードの選び方など、家作りを考えている方には参考になる点もあるかと思いますので、よろしければご覧ください。

ちなみにカップボードとは食器棚のことで、キッチンボードなどと呼ばれる事もあります。

 

この記事はこんな方におすすめです。

  • キッチンやカップボードのカウンターを広く使いたい
  • キッチン家電をいっぱい置きたい、置く場所に悩んでいる
  • カップボードの買い方に悩んでいる
  • 家作りで悩んでいる

 

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調理家電をいっぱい置きたい

むいむい家のキッチンは、こんな感じのよくある対面式I型キッチンです。

 

調理家電がいっぱい置けるように、また作業範囲を広く使えるように、カップボードは幅2300mmと大きいタイプにし、中段がなくすべてカウンターになるようなタイプを選びました。

このカウンターに、現在は電子レンジや炊飯器、オーブントースター等の調理家電や、その他に調味料や箸置きなども置いています。

 

今はスペースが足りていますが、ヘルシオウォーターオーブンやヘルシオホットクックの購入を検討しており、これらを設置したらカウンターは調理家電で埋まってしまいます。

ちなみにヘルシオウォーターオーブン(以下ヘルシオ)を買ったら電子レンジと交換すれば良くない?と昔は思っていたのですが、ヘルシオは10〜60分など時間をかけて水蒸気調理するため、その間に電子レンジが使えないと不便らしく、ヘルシオ+別の電子レンジで2台持ちしているオーナーが多いそうです。うちもそれで検討しているため、交換ではなく増設になります。

 

カップボードのカウンターは、調理家電を置くだけでなく、できた料理を一時置きしておく場所など、調理の作業スペースとしても利用しています。

その場所が調理家電で埋まるのはまずい、と言うことで、調理家電を買う前にキッチンの配置の見直しを行うことにしました。

そもそも、むいむい家のカップボード置き場は2700mmで設計しており、いま設置してあるカップボードの幅は2300mmと、設置スペースより若干小さくなっております。

この隙間に調理家電が置けるラックを設置すればカウンターが空いて良さそうと考えていたのですが、これがなかなか簡単にはいきませんでした。次章に続きます。

 

ここからは少し余談ですが、カップボードの幅が設置スペースより小さいのは、細かい理由があります。

むいむい家は、カップボードを引き出しの高さや奥行で選んだため、通常のキッチンメーカーのものではなく、家具メーカーの綾野製作所のものを採用しました。

アヤノを選んだのは、単純にキッチンメーカーの物より品質が良いと感じた事もあります。詳しくは過去の記事を参照下さい。

カップボード収納で失敗しない為には奥行と通路幅が大事。私のおすすめは綾野製作所のAXシリーズ。

 

綾野製作所のカップボードを買おうと思っていたのはいいのですが、カウンターの一枚板が2400mmの設定が最長で、2700mmにはできないと言われました。

おそらくですが、綾野製作所は家具メーカーのため購買客は分譲マンション購入客が多く、あまり長いカウンターは使わないのでしょう。または運搬、搬入の問題か、製造上の問題があるのかもしれません。

キッチンメーカーはその幅でも設定があったと思います。いま確認したら、リクシルのリシェルは2710mm幅までありました。

ユニットを分割してカウンターを複数にすれば2700mmにすることもできますが、継ぎ目ができてしまいますし、それなら最長より少し短い2300mmを設置しておき、残りの400mmは自分たちで後で用途を考えよう、という事に当時は決定しました。

カップボード上部の吊り戸棚はTOTOのmitteで、カップボード本体は綾野製作所です。カップボードは2300mm幅で吊り戸棚は2700mm幅という少し変わった組み合わせでしたが、これが当時の私にはベストだと思いました。

 

キッチンの奥に横向きにラックを置くことを検討

まずカップボードを置いたあとの隙間に、どんな収納家具が置けるか考えました。

何も置いていないとこんな感じの隙間です。

 

なんとなく400mmくらいの隙間にしようとイメージはしていましたが、カップボードの右端を吊り戸棚の右端と合わせたため、隙間が400mmより少なくなってしまいました。

正確には392mmくらいですが、幅木(壁紙の下のほうについてるヤツ)も考慮すると385mmくらいになります。このサイズだと、400mmの寸法で作られた既製品のラックは入らないため、それより一段階小さい300mm幅のラックを収めるしかありません。

ですが、300mm幅のラックでは電子レンジはおろかオーブントースターでも入るかギリギリの収納になってしまいます。

 

これはもったいないので、収納を置くプランを考え直す事にしました。

400mmのラックが置けていたにしてもやはり狭い事には変わりありません。ラックの柱があることを考慮すると、実際に出し入れできる調理家電のサイズは350mm弱になります。

そこで、当初はキッチンの行き止まりの部分に可動棚を付けようと思っていたことを思い出しました。

 

事情により可動棚の設置はやめたのですが、カップボードに対して横になるようにラックを置けば、もっと大きなラックを置けるし、色々なメリットがあると感じました。

しかし、横に置くとコンロを使うときに邪魔になるような気がします。それはどうなんでしょうか?

↓こんな感じ?

 

邪魔そうであっても、キッチンの奥にラックを置いている人もたまに見かけます。以前にアパートに住んでいたときなんかはキッチンが狭かったので、キッチンの奥にゴミ箱を置いていましたが、そのときはまったく邪魔になりませんでした。

しかしラックだともっと高さがあるので邪魔かもしれません。

これは実際に置いてみないとわかりません。ですが、買ってみてダメだったら嫌です。なので試作してみました。

以前にありあわせの材料で作った超簡易的な棚があったので、それにダンボールで足をつけて、置いてみます。

 

この試作した棚は、幅900mm、奥行350mm程度です。

実際に置いてみると、思ったより邪魔ではない事がわかりました。

肘の位置より低ければまったく邪魔ではありません。肘の位置より棚板が高いと、手が当たりそうで気にはなりますが、奥行次第のようです。

試しに奥行を400mmにして奥側のコンロでフライパンを使ったところをシミュレーションしてみると、肘が当たりそうですこし邪魔でした。

5cmでも結構変わるように感じたので、当然ですができるだけ奥行はないほうが良さそうです。

また、ラックが高すぎるとコーヒーメーカーと吊り戸棚が干渉することがわかりました。

 

試しにヘルシオと同じサイズのダンボールを用意して、並べてみました。高さが足りなかったので小さなダンボールで底上げしてます。ヘルシオでかすぎ。笑

 

キッチン奥専用のラックをDIYした

キッチンの奥に横向きにラックを置くことを決めました。サイズも何となく決まりました。

さぁ、どんなラックを買いましょうか。

ネットで色々調べてみますが、まず900×350という希望サイズを満たす商品が少ない。その上でテイストや高さまで好みとなると、かなり限られます。

メタルラックならありますが、せっかくならDIYして完全に使い勝手が好みのものを作ってみることにしました。

DIYだと寸法が完全に思い通りになるのが最高です。失敗したときは自己責任ですが・・・

 

駆け足で作ったため、写真をほぼ撮ってません。DIYの詳細については軽くいきます。

棚板はロイヤルホームセンターでメラミン化粧板を購入。900×400のサイズを買ってカットサービスで切断してもらいます。一枚2000円程度とそれなりの値段はしますが、狂いが少なく十分な強度があるため使いやすいです。なによりメラミン化粧板は傷に強いため、キッチンには最適。浅いネジが効きにくいのが注意かなー。

棚柱は24×47?の赤松を使用。ヤスリがけして、ミルクペイントの白を二回塗りに、トップコート塗装をします。3メートルの木材を買ったら、車に入るか入らないかギリギリで少し焦りましたが何とか入りました。汗

上段と下段の天板と棚柱は、L字金物で固定します。その他は長めのビスで固定。

まともな工具は電動ドリルと電動サンダー位しか使ってません。

さぁ完成!(適当)

 

一番高い位置の棚板は、カップボードのカウンターと高さを合わせようかと悩みましたが、空間を最大限活用することを優先しました。このおかげで、それぞれの部分の収納高さが確保されており、どの部分でもオーブントースターなど、高さのある調理家電を入れることが出来ます。

一見というかよくみてもわからないと思いますが、上から1番目の収納高さは300mm、2番目は320mm、3番目は350mmとなっています。これは、最下段は2Lペットダンボールなどを入れたいこと、1段目と2段目は高さが違うほうが使い分けできると感じたためです。

また、通常は四隅にある支柱を一本だけずらすことで、ラックに入れたものを取り出しやすくしています。ポイントとなるのは、水切りかご。食器洗浄機に入りきらない鍋やフライパンなどを洗うのに使っていますが、頻繁にシンクと出し入れをします。

うちで使用している水切りかごは450×400もあり大きく、置き場所に困りがちなのですが、このDIYしたラックにはこの水切りかごも入ります。ただ、大きいため支柱があるとラックに入れるのが困難になります。入れようとする位置の支柱さえなければ、簡単に入れることが出来ます。

 

デメリットは、棚板の高さは基本的に変えられないこと。

市販のほとんどのラックも同様ですが、メタルラックや可動棚タイプのラックは変えられるので、それと比較するとデメリットになります。調理家電を買い替えて高さが変わった時に、高さを変えたくなる可能性があります。最悪、ねじを外して打ち直せば変えることは可能です。

DIYラックに使った費用は材料費のみで12000円ほど。メタルラックと価格的には同じぐらいでしょうか。

棚板を塗装しなかったため1日で作成できましたが、ねじれや傾きなどがあると目立つので、精度を保って組み立てるのが若干難しかったです。特に支柱が変な位置にあるラックなので、何度かDIY経験がないとこの手の物は簡単ではないと感じました。

 

ところでラックとカップボードを突き合せた角の部分は、物を出し入れしにくい場所になっているのが見えます。

そうなんです。ここはデッドスペースになってしまっています。

 

キッチンのL型カウンターなどでも、角の部分というのはデッドスペースになります。

これを工夫してデッドスペースにならないようなシステムになっている収納もありますが、このDIYしたラックはそのままデッドスペースです。

とはいっても完全に使えない訳ではなく、手前に置いてある物をどかせば出し入れはできます。ただそれが若干面倒なので、私は普段あまり使わないフードプロセッサーや、捨てられないキッチンや家電の付属品や、ほぼ出さないストック品などを置くことにしました。

 

当初の予定では、ラックごと横にスライドできるような仕組みを設けようとキャスターをつける予定でしたが、剛性不足なのか思ったよりラックが揺れるのでキャスターをつけるのをやめました。筋交いか面材を設けることで剛性をあげることもできましたが、面倒だったので予定変更しました。

変な位置に棚柱があるため強度が不安になるかもしれませんが、多少揺れはするものの、思ったよりしっかりしており、多少重いものを乗せても問題ないと感じました。

もちろん、シンク側の引き出しを開けても干渉しません。

 

カップボードの上がスッキリすると、料理もはかどる

このラックを使うことで、カップボードの上がスッキリしました。

もっとも、ヘルシオを買ったらここに置くのでまたスペースは狭くなりますが、ラックを使わなかったらスペースは全く無くなっていたでしょうから、OKです。

 

ところで、カップボードのカウンターって皆さんどう使っているんでしょうか。

私は、料理に必要な材料を置いたり、料理の盛り付けの場所にしたり、調味料を混ぜたりする場所として利用しています。

シンク側のカウンターだけだと結構ごみごみしちゃって、個別の皿に盛るときなんかはいちいち片付ける必要があって大変なんですよね。

そんなときに、カップボードのカウンターがあいていれば皿をあらかじめ置いといて、料理が出来たら盛り付けすればいいだけなので、いくらか楽です。

カップボードのカウンターは広ければ広いほど、料理がやりやすくなる気がします。

 

ラックが無かったらカップボードの上が埋まってしまいますが・・・

 

ラックに調理家電を入れれば、カウンターがすっきり!!

という事にしといてください。

 

調理家電を増やすなら、ワゴンも良いかも

むいむい家は、家の建築当初からラックを入れようかな~と思っていたので、カップボードを設置するときにスペースを残していました。

しかし、カップボード置き場に都合よくそんなスペースが空いている家は、あまりないですよね。

そういった家でも調理家電を置く場所を増やしたい、という場合は、ラックではなくワゴンという手も良いかなと思っています。

ワゴンとは下記のようなもので、ラックに移動ができるようにキャスターが付いており、一般的には高さ1メートル前後位の物です。

NISSAFORS ニッサフォース | IKEA

 

奥行が300mm程度で高さも低めなら、キッチンの奥に置いていてもあまり邪魔になりません。

これを置くと、ワゴンの周囲にある引き出しや扉は開けれなくなりますが、そこにはあまり使わないものを入れておけばいいのです。そして、必要になったときはワゴンを少し移動して取り出せば良い、という事です。

 

ここまで、I型の対面キッチンであるという前提で話しています。他のタイプのキッチンの場合、話が少し変わります。

また、キッチンの奥側に勝手口が冷蔵庫が来る場合は、残念ですがそこにワゴンを置けません。他の場所を検討しましょう。

小さなワゴンの場合、電子レンジなど大きめのものは難しいでしょうが、オーブントースターや炊飯器、電子ポットやケトル、コーヒーメーカーやジューサーなどでしたら問題ないでしょう。

たまにワゴンを用いて調理家電を置いている家を見かけますが、ワゴンは安ければ3000円程度からあるので、導入しやすく効果的な方法であると思います。

 

終わりに

清潔感や飽きないデザインとして白で作りましたが、おしゃれかというとどうなんでしょう?

でも、実用面重視ということで満足できたのでオッケー!

同じような悩みとキッチンをお使いの方がいましたら、ぜひ収納方法を検討してみてください。

それでは、ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

他にもカップボードやキッチンについて記事を書いておりますので、よろしければご覧ください。

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