こんにちは、洗い物担当のむいむいです。
キッチンで発生した生ごみ、みなさんはどう捨てていますか?
私は野菜くず等が出るときは、買い物袋に入れてから捨てていますが、排水口のゴミ受けに残った少量だけのゴミはどうするか悩んでいました。
例えばキャベツを千切りしたあとのカスとか、炊飯窯を洗った時に出たごはんつぶとか。
水を含んでいるのでゴミ箱に直行するのはちょっと抵抗がある。(でもよくやる)
他のものとまとめて買い物袋に入れて捨ててもいいけど、袋を用意してない事もある。
夏場だと、排水口のゴミ受けをキレイにしていないと虫が湧いたり臭いの原因になります。
排水口のゴミ受けを掃除する頻度はどれぐらいか?というと、1日1回という意見が多いようですが、毎回捨てるという人もいれば週に2回という人もいます。(独自調査)
排水口のゴミ受けに残された生ごみ。
少しだけだし、排水口に捨てられたら楽なんだけどなー。
排水管が詰まったら嫌だしなー。
浄化槽が壊れたら嫌だしなー。
この疑問ですが、ネットで調べてもよくわからなかったので、詳しく調べてみました。
排水口にゴミを捨てた場合なにが問題なのか
排水口にゴミを捨てる。
言葉だけを聞くとすごい危険な感じがしますね。
では、排水口にゴミを捨てることの何が問題なんでしょうか?
それには下記の理由があります。
- 排水管にゴミが滞留し詰まってしまう可能性がある
- その先にある排水処理システムに負荷がかかる
これについて詳しく述べていきます。
排水管のどこにゴミが詰まりやすい?
排水のどこが詰まりやすいかというと、排水のトラップ付近に詰まるケースが非常に多く、横枝管が詰まるケースはあまりありません。
トラップというのは、排水管から臭いがあがってくるのを防ぐ機構で、排水した水が一時的に溜まるような仕組みになっています。
複雑な構造をしていることや、排水した水が溜まる事もあり、ここは詰まりやすいものです。
最近のキッチンやお風呂であれば、簡単にトラップを外して洗浄できるようになっているので、ここは詰まっても簡単に掃除することができます。
また、トラップが簡単に外せない洗面所などでも、パイプクリーナーという薬剤で洗浄することもできますし、柄が曲がるブラシのようなもので掃除することもできます。
配管に点検口がついていればそこから掃除もできますし、洗面所でも配管を分解することは通常できます。(多少面倒ですが)
トラップの詰まりであれば、たいてい自分で掃除できるので、問題ありません。
ちなみに私は、新築に入居後半年で洗面所のトラップを詰まらせました。笑
ゴミ受けの掃除が甘かったので、雑菌が繁殖しやすかったのかもしれません。
その時は花王のパイプハイター(200円位)を買ってきて注入でスッキリ直りました。
それ以来は詰まる様子はありませんが、また詰まったらパイプハイターかな。
「どうせ詰まるもの」だと思ってるので、掃除ははっきりいって適当です。(ズボラ)
排水の横枝管は詰まる?
新築時の工事を見てみましょう。
このグレーの配管が排水管の横枝管です。
引用:床下配管はいつ施工するのがベスト?|静岡市|注文住宅|マルモホーム
この排水管、どれぐらいの傾斜がついているかというと、一般的な戸建てであれば基本的に2%前後が支流かと思います。
勾配が2%というのは、1メートル(100cm)で2cmしか高さが変わらない、という事です。
1メートルの幅の机があったとして、片方の机の足にだけ2㎝高くしてみれば、2%の勾配がイメージできると思います。
こんなんで水流れんのかな・・・と思うかもしれませんが、不思議と流れるんですね。
計算では最低でも毎秒60cmの速度で流れるようになっています。
ただし、流れやすいものであるという事と、配管に詰まりがない状態、という条件があります。
排水したときの水と一緒に流れてしまう程度の流れやすいものであれば、配管の詰まりにはほぼ影響がないという事がわかっています。
最近、関係業者と話す機会があるので聞いてみましたが、この横引き管が詰まる原因のほとんどは油分によるもので、それ以外だと植物の根が排水に悪影響を及ぼしていたり、排水管の破損により土砂が入ってしまう、などが原因だと言います。
キッチンの排水が詰まる原因のほとんどは油分、というのはどの資料を見ても同様の見解です。
キッチンは特に油分が多く排出され、それが常温になると固形またはヘドロ状になり、その積み重ねで配管がどんどん細くなり、最終的に詰まるというのです。
小さな生ごみを捨てても詰まらないという証明は困難なので行えませんが、排水が詰まる理由の多くが生ごみによるものでないのなら、安心できるのではないでしょうか。
似たケースとして検討材料になるのが、ディスポーザーです。
ディスポーザーとは、分譲マンションに設置されることのある生ごみ処理器で、キッチンの排水口と一体化している機械(ディスポーザー)に生ごみを入れると、生ごみを粉砕し、細かくなった生ごみを水と一緒に流すという装置です。
ディスポーザーが使用できるのは、細かなゴミであれば水と共に流しても排水管に影響をほぼ与えないからです。
これについてはマンションであっても戸建てであっても変わりません。
ディスポーザーで細かなゴミを流すのが問題ないのであれば、キッチンの排水口から細かなゴミを流すのも同様に問題ない。という事になります。
戸建てでほとんど採用されないのは、排水に含まれる有機物の量が増えるため、処理能力の高い浄化装置か、排水管に流す前に生ごみを分解する種類のディスポーザー(高価)が必要になるためです。
※細かく説明すると長くなるので詳細は省略します。
排水管の詰まりについては、以下のサイトが参考になります。
排水パイプの構造とつまりの原因|ちょっと本格的なDIY講座|100%自然素材主義
下水管・排水管つまりの原因と修理方法 – 上下水道局指定工事店
結局、少量の生ごみが排水管に与える影響とは?
今回調べた資料では、多少であれば排水管に与える影響は少ない。としているものも多くありました。
ただ、資料によっては小さなゴミも流さないほうが詰まり防止の観点から望ましい、としているものもあり、その人の見解によって意見が分かれるところだと思いました。
つまり自己責任で判断してくださいという事になります。
結論が曖昧ですみません。
私的には少しの生ごみであれば捨てても大丈夫、という結論に至ったので以下に理由をまとめます。
- 横枝管は簡単には詰まらない。ネットで調べても普通の家庭と使用年数で横枝管が詰まるようなケースはほとんど確認できなかった。
- 詰まる直接的原因は固形物ではなく油分。
- 詰まったとしても最近の戸建てであれば、随所にメンテナンス用のキャップやマスがあるため、詰まりの解消は難しくない。
実際に私が10ヵ月前から入居してどうしているかというと、洗い物をしたあとに出るごはん粒や、キャベツを千切りした後のカスとか、その程度であれば流しています。
ただ、例えばきゅうりのヘタとか、水圧があれば流れるんでしょうけど、配管の途中で止まる可能性のありそうなやつは一応除いてます。
また、生ごみを流した時は少しですがそのまま水を出しておき、ごみが流れるのを促しています。
ちなみに最近お会いした関係業者の方にこの問題について聞いてみたら、私も少量の生ごみはキッチンから流します。と言っていました。笑
ここまでで、生ごみが与える排水管への影響をお話しました。
これからは、排水処理システムへ与える影響です。
住んでいる家によって排水を処理するシステムが異なる
排水の処理システム。
家を検討していた人にとっては知っている人が多いと思いますが、そうでない人にとっては「??」となりますよね。
私も、実家を出るまでは全く知りませんでした。
実家は浄化槽だったのですが、たまにバキュームしに来ていたことすら知らなかった・・・。
家で発生した汚水は、どこかで浄化処理をしてから自然に還す必要があります。
家に浄化槽がついている場合は、家で汚水を処理してある程度キレイな水にして放流しています。
自治体で本下水を配備しているところは、汚水はそのまま下水道に流し、自治体の終末処理場で水が浄化されます。
家に浄化槽がついていれば、何を流してもある意味自己責任ですが、本下水の場合は自治体の施設で処理するため、何を流していいかは自治体の指示に従わなければなりません。
マンションであってもこれは同様ですが、浄化槽であればマンションの規約として排水の使い方の指導があると思います。
浄化槽の場合、少量の生ごみを流していいか
引用:浄化槽の清掃・保守・点検のことなら大分の福喜工業有限会社へ:浄化槽アレコレ
浄化槽の説明を見ると、野菜くず等を流さないように、と注意書きがあることがほとんどです。
浄化槽には処理能力というものがあり、何人分の排せつ物を処理できるか、という基準を元に、何人槽と呼ばれます。
一般的な面積の戸建てであれば、5人槽ですね。
5人分の排せつ物を処理できる能力という基準で作られているので、それ以上のものが流れ込むと処理しきれない可能性があります。
ただ、排せつ物も、生ごみも、有機物です。
有機物であれば浄化槽は処理できるので、処理能力の範囲内であれば問題ないという話を聞きました。
最近、浄化槽業者と会う機会があったのでこれも聞いてみましたが、有機物であれば微生物が分解するので少量ならまったく問題ありません、という事でした。
ただし、無機物は分解できないので浄化槽に溜まりますから、やめてくださいと言われました。
油分も浄化槽の性能が低下する原因となるため気を付けて下さいとのこと。
意外だなと思ったのは猫砂やトイレ掃除用のペーパーです。
「トイレに流せる」と書いてあるものでも、分解できないものが多く、それが原因で詰まる事もあるそうです。
記事の趣旨とは異なりますが、「トイレに流せる」商品を流すのは絶対やめてくれと言われました。笑
いったい何があったんだ。
と思って調べたら以下の記事が。
「マジで死にそう」「誰か助けて」 たとえ“流せるタイプ”でも猫砂をトイレに流すのは危険? メーカーに注意点を聞いた (1/2) – ねとらぼ
少し話がそれましたが、浄化槽が生ごみを処理するのは特に問題ないようです。
浄化槽を使用している戸建てにお住まいの方なら、1年に4回ぐらいのメンテナンスを契約されていると思います。
メンテナンスの時に気になることがあれば指摘されますし、気になるようであれば聞いてみてもいいかもしれません。
本下水の場合、少量の生ごみを流していいか
このサイトには、「野菜くずや食べ残しを流すと排水管や下水道管がつまる原因になります。水気をよく切って燃えるごみか生ごみとして出すようにしましょう。」とあります。
これは本下水を整備しているどの自治体でも同じ考えのようですが、下水道の使い方に「野菜クズを流してはいけない」と記載があるかどうかはまちまちなようです。
流してはいけない理由として挙げられているのは、下水道管が詰まるからというものと、処理設備が生ごみが捨てられることを想定していないため、生ごみを大量に捨てられてしまうと処理能力がオーバーしてしまう、というものでした。
下水道が詰まるから、という理由は、最もなように聞こえます。
ただ、ディスポーザーを用いた社会実験では、細かく粉砕された生ごみが流れても、下水道に与える影響は軽微で、ほとんど影響がないという結果が出ています。
この結果を顧みるなら、細かくて少量な生ごみであれば誤差の範囲であるという考え方もできますが、基本的には「流さないように」と指示があるので、下水道には生ごみを流さないほうがいいでしょう。
まとめ
本下水の場合、生ごみを流すのは自治体により禁止とされている場合が多い。
浄化槽で、少量の生ごみであれば問題なし。ただし自己責任。
家の排水管に与える影響は少ないと思われるが、もちろん自己責任。
全然まとまっていない気がしますが、以上となります。
わが家は浄化槽なので、自己責任でしばらく流してみて、様子見してみたいと思います。
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