わが家の外壁は、ケイミューのレジェールというシリーズの「クリスタルキューブ」を一部に施工しました。
この記事では、レジェールのデメリットはどんなものがあるのか、費用はいくらぐらいかかったのか、という点を書いていきます。
前回のエントリーはこちらから。
レジェールの検討と施工写真、メリットについて記載しました。
こちらでは、レジェールの汚れにくさについて書きました。
レジェールのデメリット
以前書いた記事ではメリットをいくつも提示してきましたが、もし採用するとなればデメリットが一番気になってくるところですよね。
デメリットとしては、まず価格が高い。という事がありますが、費用については後述します。
それ以外のデメリットは正直あまり思いつかないのですが、しいてあげるとするなら、まず、建築業者の担当がレジェール自体を知らないか、施工したことがない可能性があります。
最初に発売されたのが2018年3月ですから、それも仕方ないかもしれませんが、私達の担当は実際に知りませんでした・・・。
しかしそれでも、あくまで厚みのあるサイディングという事で特殊な工法は必要しないので、難しく考える必要は無いと思います。
また、サイディングで21㎜というのは通常より厚いため建築業者の担当が注意しておく必要があります。
わが家は軒天に通気金物という材料を使用していますが、発注されたものは18㎜以下のサイディングにしか対応しておらず、それを担当が認識していなかったため、届いた材料が使えないじゃん!となりそこだけ施工が遅れるトラブルがありました。
次に、表面がとてもデコボコしているせいか、シーリングするのが難しいらしく、職人の腕によってシーリングの出来が決まるような気もしました。
ケイミューのホームページにあるサンプルでは完璧な仕上げでシーリングしている画像がありましたが、実際にあんな施工はできないなと思いました。
レジェールの費用は?
外壁の費用は、建築業者によっても大きく変わってくるところだと思いますので、あくまで参考にということでお願いします。
私達がお願いした建築業者のプランでは、ケイミューの光セラ16mm金具留めのサイディングが標準プランで、これより良いものを使用すると差額でいくら発生します、という料金プランでした。
この光セラ16㎜というのは、サイディングの中でもグレードは良いほうだと思います。
ここから少しめんどくさい計算が入るので適当に読み飛ばして下さい。
わが家のレジェールの施工範囲は、この図面の赤いラインが示す所になります。
上部は2Fのベランダが来るので、1F部分のみになります。
これを合計すると幅9.1m高さ2.7mになり、計24.57平米、およそ25平米。
そして出隅が2箇所。
実際は窓があるのでもっと少ない範囲ですが、外壁材の発注範囲としては窓の分は除外できない(材料が足りないと予定が狂うため)と言われたので、窓は無視した壁の寸法となります。
これで費用は82000円(税抜)でした。
82000円÷25は3280円なので、1平米あたり標準プランとの差額が3280円という事になります。
標準プランの光セラ16㎜の定価が平米6340円で、出隅部材(455mm)が1本3340円となっています。
レジェールの定価が平米8340円、出隅部材(455mm内寸80)が4830円。
出隅は2700÷455=5.93で6本必要として、2箇所なので12本。
平米単価の差額が2000円で、出隅の差額が1490円です。
2000円×25 + 1490円×12 = 67880円で、その他に雑費等を足すと82000円位になるのかな。
定価の差額よりかは多めに払うことになりましたが、妥当な金額ではないでしょうか。
玄関前などに高級感を出すためポイントだけ使用するという事であれば、通常のサイディングからの差額は5~10万円ぐらいで足りる可能性もあります。
もちろん建築業者により取り扱い金額は異なりますが、参考までに。
※スーパーKEMWシールZ(高耐久・低汚染シーリング材)の追加金額は別途です。
※建築業者により単価が異なるので注意が必要です。
レジェールを家の全体に施工した場合の費用は?
おまけで、家の外壁を全部レジェールにした場合、通常のグレードのサイディングと比べて差額はいくらになるか考えてみます。
まず家の外壁面積をですが、これは計算が難しいためざっくりの計算で170平米という数値を出しました。(我が家の33.5坪の家の場合)
出隅部材も計算が細かくなるので省略し、標準プランとの差額が平米あたり3280円という金額というを持ってきます。
そうしますと、170平米×3280円で、標準プランとの差額は55.8万円という事になります。
タイルの差額200万円は見積もりを出した訳ではないので根拠が薄いですが、それに比べると安いですね。
タイルを積極的に導入しているハウスメーカーであれば、メーカーからの仕入れ値や業者との付き合いもあるので、サイディングからタイルへの差額は安くなると聞きます。
タイルの差額100万などで出来る場合であれば、全面レジェールにするメリットは少なくなりますが、タイルへの差額200万と提示されているようなケースであれば、メリットはあるのではないでしょうか。
ケイミューにもニチハにも高耐久・低汚染シーリング材というものがあります。
これを使うことで、サイディングの弱点だったシーリングが高耐久になり、メンテナンス頻度が少なくなるというメリットを兼ね備えていますが、これが全面施工するとそこそこの金額になり、わが家の場合はオプション費用で15万円かかりました。
※スーパーKEMWシールの場合
この金額を先ほどの55.8万円に足すと70万円位になりますから、しっかり施工する場合外壁材だけの金額だけではないという事に注意しなければなりません。
おまけ
じつは私、家を検討し始めるまでは家の外観ってなんでもいいやと思ってました。
当初は中古住宅も検討していましたし、建売もいいなと思っていました。
建売の万人に受ける外観が結構好きだったのです。
トータルの価格や立地、間取りなど家の中の要素のほうが大事だし、嫌いな外観はあっても好きな外観は特にありませんでした。
しかしそれが縁あって注文住宅(建築条件付き)を建てることになって、検討し始めてからはとても熱を入れて外観を考えている自分がいました。
恐ろしいですね。
そこまで興味無かったのに、選べるのならと色々検討して、その沼にハマって抜け出せなくなる所でした。
まだ記事にはしていませんが、ほとんど見た目にしか寄与しないような要素にトータルで言えば50万ぐらいのオプションを入れていました。
うちは土地込み3000万前半の家なので、どちらかと言えばローコスト住宅です。
それなのに外観にしか寄与しない箇所にそんな金額を…でも、もちろん後悔はしていません。
人生で何度も家を建てる事は無いでしょうから、それぐらいいいでしょう。
ただ、最初の無関心から考えるとずいぶん変わったかな、と思いました。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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