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階段下トイレのデメリットをメリットに変えるアイデアはコレだ!

こんにちは、むいむいです。

わが家では諸々の理由により階段下トイレを採用しました。

階段下トイレと言えばデメリットが強調されがちですが、工夫次第で良い空間にすることもできると思います。

この記事では、デメリットをメリットに変える方法と、わが家に採用したトイレについて話していきたいと思います。

 

この記事はこんな方におすすめです。

  • これから一戸建て木造住宅を建てる
  • 階段下トイレを作りたい、興味がある
  • トイレを広く見せたい
  • トイレの収納は充実させたい
  • トイレのインテリアにこだわりたい

 

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階段下トイレとは?

トイレと言えば、家の間取りを作る上で小さくて動かしやすいパーツなので、欲しい間取りを作った後に、最後に適当なところに放り込まれがちです。

特に多いのは、階段とセットにして階段下のスペースを有効活用するパターンです。

 

しかし、この「階段下トイレ」は、デメリットがいくつかあります。

  • 階段の形状がトイレから見えるので見栄えが良くない、圧迫感を感じる
  • 窓の形状や、照明の種類が限定される
  • 階段が邪魔で奥に収納が設置できない、収納が確保しにくい
  • 階段の段数や、パターンの制限を受ける
  • トイレを階段の形に合わせる必要があり、トイレを少しだけ大きくすること等ができない=狭い

 

そんなにデメリットあるのによくあるパターンなの?と思われてしまいそうですが、普通はそこまで気にならないポイントですし、階段下というスペースを有効に使えるという大きなメリットがあるため、比較的採用されます。

ちなみに私の実家も階段下トイレで、妻の実家も階段下トイレでした。これはさすがにたまたまかな?笑

 

デメリットのうち、「狭く感じる・見栄えが微妙・収納が少ない」という点は、工夫次第で「広く見える・おしゃれ・充実した収納」になると思います。

それをこの記事でお話していきたいと思います。

なお、階段下トイレといっても色々なタイプがありますが、もっとも多いパターンは折り返し階段の下にトイレを設置するパターンです。

わが家もこのタイプなので、この記事についてはそれについてお話します。

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参考:折り返し階段と階段下トイレ

 

私が階段下トイレを採用した理由

私が最初に採用しようと思っていたトイレは、通常よく使われる1畳より少し横幅が広いトイレでした。

イメージとしてはこんな感じです。

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ちょっとだけでも横幅が広いと、入った時に開放感があって嬉しいものです。

 

なのでほんの少しでもいいから幅の広いトイレにしたいという思いがありました。

トイレの幅が広ければ収納スペースも広く取れるし、インテリアのスペースも取れる。

 

でも残念ながら、その想いは実現できませんでした。

ほかの間取りの関係上、トイレは階段下に設置するしかなく、幅を通常より広くすることもできませんでした。(通常の内寸80cm弱)

ちょっといいトイレに憧れていながら、間取りの関係上実現できないというのは、残念ですがよくある話です。

 

他のプランが無いかどうか検討しましたが、悩んだ末にやはりトイレは階段下に設置することにしました。

ただ妥協案として、横のスペースを活用することにしました。

それが、デッドスペースを利用して奥を横に広くしたトイレです。

 

階段下のスペースを利用してトイレを広げる

折り返し階段下のトイレは、普通はこの画像のような形になると思います。

便座の上に階段が形状がせり出してくる感じ。階段の形状は異なる事もあります。

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これを、階段下のスペースをもっと利用して、トイレの奥を横に広げる事にしました。

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図面で見るとこのような形です。

トイレの空間はL型になっており、その更に奥には本当のデッドスペースがあります。(青色の部分)

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この横に広げた部分の奥行は400mm程度にしました。

あまり奥行がありすぎても、トイレが邪魔して奥のほうは使いにくいし、掃除もしにくいような空間になると考えたからです。

階段下トイレでネット検索すると、ここを限界まで奥に広げている方もいましたが、奥行がありすぎるのは微妙だと私は感じました。

 

奥を広げると、空間が広いように感じる

わが家のトイレに入ったときはこんな感じです。

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階段があるので上部に若干圧迫感はありますが、奥の面が横に広がっているため空間が広いように感じます。

写真ではイメージを伝えにくいのが残念です。

 

この視線が抜けるところを作って広く見せる方法は、玄関などでもよく用いられます。

見る先の面が広いと空間が広いように感じるという効果で、階段下トイレなのにあまり狭く感じません。

むしろ、上に何もない2階の普通のトイレより、1階の階段下トイレのほうが広いように感じます。

 

とはいっても、便座に座ってさえしまえばドアのほうを向いてしまうので、普通のトイレも階段下トイレもそういう意味では変わらないんですけどね。

 

広げた部分を斜めから覗くとこんな感じです。

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奥の広がっている部分を正面から見るとこんな感じです。

棚の下に見えているのは収納です。

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横に広げるとインテリアのスペースが2.4倍になる

トイレの奥を横に広げたので、棚のスペースが大きく増えました。

写真の赤く囲ってある場所が、通常より増えた範囲です。

Aの棚板が奥行25cmで、Bの棚板が奥行30cmです。

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通常のトイレだと、Aの棚板の幅が78cmなので、棚板の面積は78×25=1950cm2です。

わが家のトイレは、Aの棚板の幅が120cm、Bの棚板の幅が55cmなので、120×25 + 55×30=4650cm2です。面積比だと約2.4倍です。

すべてをインテリア用のスペースとしなくても、物を置ける場所が増えるのは嬉しいですね。

 

アクセントクロスや照明を用いてトイレをおしゃれにすることもできますが、飽きると嫌なので私は置物に頼ることにしました。

こうしてインテリアのスペースを確保することで、あとはセンス次第でおしゃれにできます。笑

わが家では観葉植物や写真・置物などを置いていますが、お見せする程のものでもないので撤去した状態を撮影しました。

 

棚の下の引出しで、小物収納も充実

棚の下には、引出しをDIYで設置しました。

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この引出しは、内寸が幅52cm奥行26cm高さ12cmあります。

どれぐらいかというと、サイズが少し違いますがA3用紙ぐらいの面積です。

ここにはトイレ掃除用のペーパー類、トイレスタンプ、サニタリー用品などを入れていますが、すっきり収まっており、そこそこ容量があります。

 

建築当初はあまり検討する時間が無かったので棚が1枚という形にしましたが、すぐに小物を入れる場所が欲しくなりました。

棚を下に増設して、その上に箱を乗せようかと検討しましたが、サイズがぴったりでイメージに合うものなんてそうそうなく、何か月か探して諦めました。

 

そして、箱で悩むぐらいなら引出しを作ればいいか、とDIYする事にしました。

引き出しDIYは多少経験があれば難しくはありませんが、簡単ではないのであまりおすすめはしません。

レールは木で作り、敷居テープを使ってすべりを良くしました。

レールの片方は下地に、もう片方は下地がなかったのでボードアンカーで固定しました。

正面の化粧板だけミルクペイントのホワイトで塗装、中は無塗装としました。

思った以上の仕上がりに作れたので、たまに無意味に引き出して遊んでいます。パカパカ。

 

ここはもしイメージが固まっていたら、建築会社に引出しの設置を依頼するか、棚を2段にしてもらうのが良いと思います。

この引出しの使い勝手は、結構使いやすいと感じています。

便器が邪魔になり前かがみで使う必要があるので、建築前は使いにくいかなと思っていましたが、実際にはまったく問題ありませんでした。

便器に座りながらでも物の出し入れができるというのも気に入っているポイントです。

 

トイレットペーパーや大きな掃除用具はどこに置く?

トイレにはトイレットペーパーが付き物ですが、これを置き場所は引き出しの下のスペースにしました。

また、スプレー類やトイレブラシなどの大きい掃除用具も同様です。

 

わが家では床にそのまま置いていますが、生活感が出てしまうので工夫の余地があります。

例えばトイレットペーパーはバスケットなどに入れる、スプレーやブラシ類は縦長のケースに入れる等とすると、見た目もよりよくなります。

なにかいい案を見つけてから記事を書こうと思っていましたが、トイレットペーパーを袋ごと直置きしてても気にならなくなってきたのでそのまま使ってます。笑

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引用:無印のステンレスワイヤーバスケット : UCHIとNIWA

 

この位置は、便器があるから取りにくいかなと思っていましたが、使ってみると平気などころか、トイレットペーパーは便器に座りながら手を伸ばせばすぐ届くので、意外と便利でした。

例えばトイレの奥側に収納庫を設けた場合、入口の横に壁埋込型の収納などを設けた場合は、立っている状態でないと届きませんが、これなら座ってても届きます。

 

このスペースはカーテンなどで隠すというプランもあったのですが、カーテンで隠すというのがあまり好きでなかったのでフリーな空間にしました。

容量としては、ケースを使わないなら12ロールのトイレットペーパー2つに掃除用具も置けるので、十分だと思います。

ただ、掃除用具なんかは若干の取りにくさはあるので改善の余地があります。

 

最後に

階段下トイレというのは、空間の効率的利用という意図以外にはメリットがないと思われがちです。

しかし、横にデッドスペースがある場合限定ですがこの空間を利用することで、インテリアと収納スペースを充実させ、広く感じる空間にする事ができました。

 

また、デッドスペースを利用した階段下トイレについて、ネットで調べると施工例は多く見つかるのですが、細かくレビューした記事は無かったので今回書いてみました。

建築会社にこんな風にしたい、と伝える場合は、自分のイメージと近い写真をどこからかお借りして見せるとよいと思います。

ただ、階段の仕様などは建築会社により異なる事もありますので、注意が必要です。

私はマイホームデザイナーというソフトで3Dパースを作成し、それで伝えました。

 

という事で今回は階段下トイレについてお伝えしました。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

あとがき

二級建築士学科試験があと二週間後ぐらいに迫ってきました。

ブログほったらかしで勉強しているおかげか、全国模試では8割以上取れたので、学科はまず受かりそうです。(本番の合格ラインは6割)

そろそろ製図がんばるか・・・

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