突然ですが、スツールという言葉をご存じですか?
スツールとは、背もたれがない座面と脚のみの椅子のことで、丸い椅子が多いため丸椅子と呼ばれる事もあります。
私は最近までこの言葉を知りませんでした。笑
最近、お客さんが家に来た時にイスが足りなくなる事が何度かあったので、簡易的なイスが欲しくなりました。
買ったのは税込499円という激安価格の、IKEAのMARIUS(マリウス)というスツールです。
今回はどうしてこのスツールを選んだのか、使ってみた感じはどうだったか、を紹介します。
来客用の椅子が欲しい
うちのダイニングテーブルは1800×900mmという少し大きめのサイズで、もうすぐ2歳の娘と妻の3人で使用しています。
ダイニングチェアは以前使っていたものを使いまわしたので、最低限の家族の分しかありません。
来客が来たときは、ワークスペースにあるパソコンチェアと、アウトドアチェアを外の物置から持ってきて使用していましたが、ちゃんとしたものが欲しくなりました。
スツールか折りたたみチェアのどちらが良いか
来客用の椅子として使用するので、普段は別のところに置いておき、必要なときだけ持ってくる事を想定しました。
普通のダイニングチェアは値段も高いですしサイズも重量もそれなりにあるので、持ち運びが大変です。
なので、スツールと折りたたみチェアを候補に検討しました。
スツールは物にもよりますが比較的軽く、安価でサイズも小さめです。
折りたたみチェアもスツールと同じような特徴を備えていますが、違うのは強度です。
構造上、折りたたむ必要があるため少し強度が低くなりがちです。
特に安価な商品は、座ってみたときに少し不安になるほどふらふらする物もあったのが印象的です。
可動する箇所があるため、座った時にキシみ音がする物もありました。
とはいえ、収納するときに折りたためるメリットは大きく、物を選べば強度がしっかりしている物もあったので少し惹かれていました。
しかし、来客が来るはダイニングが混雑するので、背もたれが邪魔になる事もあります。
背もたれがないとくつろぐことはできませんが、背もたれがないとその空間がすっきりして、移動しやすくなるというメリットもあります。
これは実家や友人の家でもよく経験していたので、少し悩んだ結果、背もたれがなくて強度の心配も少ないスツールを選ぶ事にしました。
普通のダイニングチェアは幅40~50㎝位ですが、スツールなら直径30㎝程度です。背もたれ以前に大きさもだいぶ違うので、来客が来た時=家が混雑する時なのでちょうどそのシーンにはいい大きさなんですよね。
右のチェアは座面が45cm×45cm位の、ダイニングチェアでは中ぐらいのサイズです。
並べるとさほど違いがわからなくても、重ねると全然サイズが違いますね。
来客に安っぽいスツールをすすめるのはちょっと・・・と思う人は、自分や家族が座ればOKです。
通常は自分達が料理を提供する側になるので、必然と立ったり座ったりすることになるので背もたれがない簡易的なスツールくらいが丁度いいんですよね。
IKEAでしたら、こちらのニッセという折りたたみチェアは1799円でしっかりしていたので良かったです。いわゆるパイプ椅子ですが、フレームが木製なものは高いものでもキシみ音はするしグラグラするしあまり良くありませんでした。
NISSE ニッセ 折りたたみチェア, ブラック – IKEA
IKEAのスツールに出会う
スツールを求めていくつか家具屋を回ってみたのですが、あまり納得のできるものがありませんでした。
見かけたのは1000~3000円程度で木製の商品ですが、乗ったまま動くと不安になるほど揺れたり、キシみ音がするものもありました。
5000円以上など、値段がそれなりにするものはしっかりしていますが、強度が高いものは重さもそれなりにあります。
簡単に持ち運びをする観点から、軽いほうが良いと思いました。
IKEAで見かけたMARIUS(マリウス)というスツールは、色々な問題点をクリアしていました。
2021年1月時点では黒・白・赤という色展開ですが、時期により違う色も販売されていたようです。
まず499円という安さ。これより安いものはそうありません。1個買うならともかく複数個買う場合は当然安いほうが嬉しいです。
重量は1.7kgと軽い。木製のスツールは大体3~4kg位あります。
キシみ音はしません。金属と樹脂で出来ているので、音鳴りしそうなところは無さそうです。
後述しますが強度はほどほどです、私は問題ないと判断しました。
IKEAのマリウスを使った実際の感想とメリット・デメリット
まず軽いのはいいですね。もうすぐ2歳の娘でも持てます。それも困るけど。笑
持ち運びで便利なことはもちろんのこと、重ねて持ち運ぶことも考えると2倍、3倍になるので結構違います。
パイプチェアというと安っぽく見えがちですが、値段よりかは高く見えます。
もちろん感じ方にもよりますが、これはIKEAの商品レビューにも言及されていました。
その他にも、ソファやベッドのサイドテーブルや、花瓶などを飾る用の台など、なんにでも使える台としても使用できそうです。
ただ精度が少し悪いからか、置いたときに4本の脚がぴったり合わない事があり、物によっては触るとカタカタ動いてしまうことがあります。
イスとして使う分には、体重をかけると脚がわずかにしなり、4本脚がすべて接地するため気にならなくなります。
なので通常はあまり気になりませんが、サイドテーブル等として使う場合はそういった事もあると認識しておく必要があります。
力を入れて足をまげてしまえば4本の脚が接地するように調整することもできます。私はひとつ微妙なのがあったのでそれは曲げて調整しました。
そんなに力をかけなくても曲がるので、逆に曲げすぎに注意。笑
浮いてしまう脚に家具用の滑り止めシールなどを貼って調整する方法もあります。
気になる点として、座面が樹脂で厚みがないため、ペラペラしていて柔らかいです。
スツールに座ると、座面がしなるので若干フワフワした感じを受けます。
これについては一長一短あり、フワフワして落ち着かないと思う人もいるし、若干柔らかいためお尻が痛くなくて済むと思う人もいます。
私は座面が木の椅子は骨盤が痛くなりがちなので、若干柔らかいほうが助かるかなと思っています。
ただ、座り方によっては端っこがしなってイスから落ちそうな感覚になる事があります。わかっていれば大したことは無いんですが、座ってみて試してみたほうが良いと思います。
また実際に手にしてみたところ、座面が樹脂でパイプも一通り塗装されているので屋外でも使えそうに見えます。
もちろんねじは安いメッキなのでサビますし、パイプも一部サビそうな所はありますが、レビューを見るとお風呂で使っていた方などもいるようなので、一部サビることを覚悟であれば使えるようです。もちろん自己責任です。
うちは庭でなにかやるとき用に下記画像のような折りたたみチェアを使用していました。1000円代で安く、折りたたむとコンパクトになるので3個持っています。
しかし、これ3個ぐらいあると折りたたんでも想像以上にかさばるんですよね。複数個あると重ねた時のコンパクトさはスツールのほうが上だと思います。
加えて、座面が低いので立ち上がるときに結構疲れます。テーブルにあるものを取るために体勢に無理が出てしまうので、もっと座面が高いディレクターチェアとかのほうがBBQなどには向いています。しかしディレクターチェアだともっとかさばりばすし、重くなりがちです。
また、サイズも比較的大きいのため、広くない庭でBBQなどをするときは椅子が邪魔になってしまうこともよくあります。もちろん背もたれがある、くつろぎやすいというメリットもあります。
庭でちょっと座る用に安価なイスが欲しい、雑に使えるようなイスが欲しいといった場合、IKEAのスツールは悪くない選択肢だと思いました。うちも買い直すとしたら家用はスツールにするかもしれません。
あとは、残念ながら写真を撮っていないんですが、IKEAの店舗で展示されていた白い商品はかなり汚れが目立っていました。
白も清潔感があっていいなあと思ったんですが、結構汚れが目立ちそうだったので黒にしました。黒も白い汚れが目立つから、どっちもどっちなんですけどね。
木製のバーチ色なんかは汚れが目立たないというメリットもあるので、ほぼ原色なIKEAのカラーは汚れが目立ちやすいというデメリットはありそうです。
スツールの組み立て
組み立ては簡単で、10分程度あれば出来ると思います。
ここの組み立て方法は、私がかってに解釈して追記している部分もありますので、組み立ての参考にはしないで下さい。雰囲気だけ味わってください。笑
梱包されている状態はこんな感じ。
付属品はこちら。大きめのプラスドライバーが別途必要です。ねじを締めるのに多少力がいるので、先が小さいドライバーだとネジ山をなめます、たぶん。
説明書はこちら。IKEAのいつもの感じですね。
座面の裏側にはこんな表記があります。
まず脚を二つ重ね、ボルトを差し込みます。
脚の重ねる順番は間違えるとすぐわかるので、重ねた時に脚が全部接地していれば問題ありません。
ボルトの裏側からナットを閉め込みます。ナットの向きがあるので注意。
全部閉め込まず、多少ゆとりを残しておきます。
脚を座面の突起がついている部分に合わせて差し込み、樹脂のパーツとねじを4か所取り付けます。取り付け終わったら真ん中のナットを最後まで閉め込みます。
できました!
スツールはどこに置く?
ダイニングテーブルと屋外で使う事については紹介しましたが、他のところにも置けるかどうか考えてみます。
まずは洗面所。歯磨きや髪をブローするときなんかに腰掛けることが出来ます。
机代わりになる台があれば化粧台のようにすることもできそうですね。
うちはガスファンヒーターがあるので少し干渉しますが、なんとか置けます。
玄関に置いて、靴を履く時用の腰掛けとすることもできます。
うちは玄関のタイルから廊下に上がるための高低差が少ないので、段差に腰掛けるのが若干難しいんですよね。
スツールはコンパクトなので、玄関に置いていても邪魔にならないメリットがあります。
似たようなスツールはある?
このIKEAのスツールと比較して検討していた商品がありますので、せっかくなので紹介します。
こちらは同じIKEAのシルレです。木製で出来ており、マリウスと違って頑丈です。
3本脚なので脚がうまく接地しない問題もありませんし、普通のスツールとちょっと違うデザインなのでおしゃれにも見えます。1499円と値段も安く、色も5色展開です。
重量は2.7kgと、マリウスの1.7kgと比べるといくらか重めです。木製で座面が硬めなので好みがわかれます。
こちらはニトリのトイガーという商品です。IKEAのマリウスそっくりですね。よーく見比べると、こちらのほうが脚が外側に広がっている印象はあります。
値段は2個セットで1220円(通販)で、店舗だと1個でも売っているそうです。という事は半分の610円なのかな。
IKEAに行くのは大変だけどニトリは近くにあるという人が大半だと思うので、正直こちらでいいのかなと思います。笑
こちらはよく見かけるタイプのスツールです。見た目が普通であることを除けば重量は1kgと軽いですし、値段も1000円ちょっととお手頃です。これが送料無料はすごい。
マリウスの難点として、座面がペラペラで強度がない点がありますが、こちらは座面の周囲にパイプが回っておりその点の心配がないので、いいですね。
当たりハズレがあり、溶接でとめている部分が外れてしまうケースも報告されているようですが、安いので仕方ありませんね。その点はねじで止められているマリウスのほうが強そうです。
終わりに
まだ買ってからそんなに時間が経っていないので、しばらく使ってみてわかる事もありそうです。
ただ、買って間もないうちに記事を書かないと、細かいところは忘れちゃうので今ぐらいが書くのにちょうどいいんですよね。また何かわかったら追記します。
それではここまでお読み頂きありがとうございました。
コメント