こんにちは、むいむいです。
最近の新築には、扉が閉まるときの衝撃音を軽減するソフトクローズとかソフトモーションと呼ばれる装置がよく使われています。
家具の引き出しにもよく付けられている装置ですが、これは私のような面倒くさがり屋にはすごい嬉しいものです!
新築だと引き戸には標準的に採用される事が多いのですが、開き戸ではあまり採用されないソフトクローズ。
むいむい家ではこのソフトクローズを、室内ドアのすべてに取り付けてみました。
そして1年間使ってみましたが、使い心地はどうだったのでしょうか?
今回はそのお話をしていきたいと思います。
ソフトクローズのメリットとは?
開き戸とは、こんな感じのドアです。いわゆる普通のドアです。
ソフトクローズを付けると、ドアが閉まりきる直前で装置が作動し、手を添えなくても装置がドアをゆっくり閉めてくれます。
ドアを勢いよく閉めたときの衝撃音や、振動を防いでくれます。
また、中途半端なところで止まらず最後まで閉めてくれるという効果もあります。
適度な力でドアを閉める方向に動かせば、最後までドアノブに手を添えなくても、途中で手を放しても安心です。
力が強すぎても、ソフトクローズがゆっくり閉めてくれます。
普通は力強くドアを閉めると、バターン!って衝撃音が響きますよね。
途中で手を放しても絶対そうならないというのが、ドアをより使いやすくしてくれます。
例えばトイレだったらドアが閉まると同時にパンツを下せます。
これで漏れそうな時も安心です。
ソフトクローズ(ソフトモーション)を全てのドアに採用した理由とは?
むいむい家の間取りやオプションは「実家で使ってて良かったから」か、「実家で不便だったのを改善したかった」のどちらかが多いです。笑
今回も例に漏れず、実家で「寒いor暑いからリビングのドアをちゃんと閉めて!」という争いがあったからです。
私は面倒くさがり屋なので、リビングから移動するときにドアを最後まで手を添えずに出入りすることが多くありました。
しかし、リビングはガラスの入った普通より重いドアだったため、勢いよく閉めると家中に衝撃音が響き渡ってしまいます。
そうすると家族のブーイングも響きます。
かといってゆっくり閉めると最後まで閉まってくれない事があります。
なので、私は移動すると同時に最適な力でリビングのドアを閉め放つテクニックを持っていました。
ただキッチンの換気扇がついていると、負圧がかかっていつもより若干勢いよくしまるし、うっかり力を弱めると閉まらないし面倒くさいなぁと思っていました。
面倒くさがり屋・・・ズボラなのは私だけではありません。家族の男は全員ズボラでした。
そして、どこかのモデルハウスでソフトクローズを見た時、これは家族平和のために全ての部屋に付けよう、と思いました。
むいむい家のドア類はLIXILのラシッサDを採用していますので、ソフトクローズもこのLIXILのラシッサのオプション品を使用しています。
この手のゆっくり閉める機能は各社色んな名称を使っているので、LIXILの場合は「ソフトモーション」ですが、一般的には「ソフトクローズ」だと考え、この記事では名称を統一しています。
この記事のレビューについては、このLIXILのソフトモーションの事を指します。
各社で細かい仕様が異なるかもしれませんので、参考にされる場合はお気をつけ下さい。
全部ソフトクローズになった新築に1年間住んでみてどうだった?デメリットは無いか?
まずメリットはしっかり感じることが出来ました。
ドアを通った後、てきとーに閉めても勝手に閉まってくれる!しかもうるさくない。
それと、ソフトクローズがあると、勢いよく閉めるドアに赤ちゃんが指詰めする可能性が減るのは安心ですね。
勢いよくは閉まらないだけで挟む可能性はあるので、注意を払うことには変わりはありませんが、少しだけでも気は楽になります。
では、ソフトクローズにデメリットはないのでしょうか?
それが小さな事が色々あるんです。
まず、閉めたときに音が多少します。
ドア側の金具と、ドア枠側の装置が接触するとき、少し音が響きます。
ドアを勢いよく閉めたときの「バターン!」という音はありませんが、代わりにこれがあります。
それほど大きくはないので普段はまったく気にしないのですが、赤ちゃんが寝ているときなどは手を添えて、衝撃音を軽減させるように気を付けています。
音がまったくなくなる訳ではないんですよね、残念ながら。
それと同時に、開ける時も音がします。開ける時は金具同士が当たる音ではなく、ソフトクローズの装置自体が動く音です。
この音も気になるほどの音ではありませんが、普通はドアを開ける時には音がしませんので、それに比べれば音がする・・・といった感じでしょうか。
気にするかどうかは人次第という感じ。私は気にしません。笑
この開ける時に音がするのは、ソフトクローズの装置が動いているからなんですが、このため開けるときに若干重いという問題もあります。
開き戸ではドアノブ全体を持てるため、力がかけやすくあまり気になりません。
ただ、引き戸の場合はへこんでる部分(引手と言います)に手をかけて横に動かしますが、指先に力を入れて動かすため力が入りにくく、開き戸より重く感じます。
このため、引き戸の場合は必要がなければ完全に閉めないような癖がついちゃったかも。
ですが開き戸より引き戸のほうがドアを閉めた・開けたときの衝撃音が発生しやすいので引き戸のほうがソフトクローズの恩恵が大きいんですよね~。難しい。
また、人間が使う分には気にならないかもしれませんが、開き戸のノブをジャンプで開けるペット、引き戸をカリカリやって開けるペットなんかは開けれなくなりますね、恐らくですが。赤ちゃんや幼児も年齢によっては無理かな?
逆に開けて欲しくないならメリットになるかも。
それと、開き戸は装置と金具の当たる位置が結構シビアなので、自分で調整できるようにしておいたほうがいいですね。
引き渡しの時に、コレおかしくない?って監督に言ったら8箇所中7箇所ぐらい調整してました。それまでの調整はいったい何だったんだ。
調整のやりかたは簡単で、カバーを外してねじを緩めて位置を決めるだけなんですが、位置決めがシビアなので、なんらかの原因で少しズレたら上手く閉まらなくなるかもしれません。これはLIXILの場合だけかもしれませんが・・・
それと・・・LIXIL限定の問題かもしれませんが、ちょっといいドアノブ(把手)が使えない。
金属の風合いが感じられる左のドアノブが使いたかったんですが、これはソフトモーションと合わせて使うことが出来ないらしく、仕方なく標準である右のアルミ製ドアノブに。
金属風のドアノブはばねの力が強く、ソフトモーションと相性がよくない、といったようなことをショールームで説明された気がします。
ここは残念でしたが、金属風のドアノブだと若干冬場は冷たいかもしれないので、そういった感じで納得しています。
最後に、装置はプラスチックでできているので耐久性が少し不安です。
無理な力が加わっても壊れないような仕組みにはなっていますが、ドアの持つ大きな力を小さなプラスチックのパーツで受けているので、経年劣化で壊れないかというのが気になるところ。
ただ、パーツをひとつ外すだけで普通のドアにもなるので、ソフトクローズが壊れたからドアが使えない!という事にはなりません。
パーツはLIXILが互換性のあるものを作り続けてくれる限りは交換は簡単そうです。
また、最近は既存のドアにつけられるタイプの商品もあるので、最悪他社製に交換することもできると考えました。
先を見据えて家作りをしたいものですが、装置の耐久性を気にすると選択が難しくなりすぎると思い、ここは流れに身をまかせる事にしました。笑
ソフトクローズの家に3年住んでみて(2021/12追記)
3年住んでみて、特に入居当初と変わらず使用できており、採用して良かった設備に変わりありません。
ただ、小さな子供の寝かしつけにソフトクローズの作動音が邪魔だったので、主寝室のソフトクローズだけは作動しないように手を加えました。
といっても、スライドするだけで取れるカバーを取り外し、ドア側についているピンをマイナスドライバーで外すだけです。これで普通のドアと変わらなくなります。
子供の寝かしつけが不要になったら、またピンを再度取付しようと考えております。
まとめ
費用はLIXILのラシッサは定価が5000円だったので、その価格で取付までしてもらいました。
開き戸が計7か所で35000円、引き戸は標準仕様なので無料。
数ある注文住宅のオプションの中では比較的安いほうなのでは無いでしょうか。
デメリットを多くあげていたので、読んだ方は「採用して後悔してるのかな?」と思われたかもしれませんが、実は大満足してるオプションだったりします。
普段はメリットデメリット系の記事を書くときは私の主観で書いているんですが、今回は執筆中の記事を妻に見られたので、妻にもソフトクローズのドアどうだった?と聞いてみました。
そしたら「大満足、バターン!ってならないのがいい。」というお声が。
この記事を圧縮するとこの一言になるのかな、と思いました。
もちろんデメリットもありますし、普通のドアとは若干使い勝手が変わるため、お好みのオプションという事にはなります。
ただ、私は実家でのドア問題(笑)があったので採用にはかなり積極的でした。
検討から施工を終えて、この開き戸のソフトクローズはあまり有名ではないのかな?と思いました。
私の調べでは、引き戸は標準的に使われているものの、開き戸は少数派という印象です。
もしかしたら私が気づいていないデメリットもあるのかもしれません。
もしこの記事を見て採用しようかな、と思った方は、各社で操作性などが異なる可能性がありますので、ショールームで実際に見てから決められたほうが良いと思います。
それではここまでお読み頂きありがとうございました!
もしよろしければ、以下の記事もどうぞ。
子供の3人に1人はドアに指を挟まれたことがあるそうですが、ソフトクローズを使うことでその可能性を約半分にできます。詳しくはこの記事の下のほうで触れています。
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